勝ち点3、得失点差で現在グループ2位につけ、数字上では1次リーグ突破の可能性は十二分にあるはずなのにそれが「絶望視」されている‥。最後に当たる『スペインって、どんだけ強いんだろう』 そう、サッカー素人なオッサンは思うのと同時に興味も駆り立てられる。
ちなみに、森保一監督の戦前の見解によれば『フランスやブラジルとは10回やって10回負ける可能性があるけれど、ドイツやスペインなら2、3回勝てる可能性はある』とか‥。ほんまかいな、サッカーファンならそのように感じるのであろうが、今大会最大のジャイアントキリング。ドイツ戦の勝利で「実証」された。
その勝利で完全に舞い上がってしまった日本。筆者がもっとも気になったのは、もちろん、サッカーの技術面以外‥。次のコスタリカ戦の中継を担った放送席の方である。
なんだろう、相手を格下扱いするヤな感じは。『ドイツに勝ったのだからコスタリカには勝って当然』のような、あの空気感。ある解説者(内田か?)は『今のコスタリカには絶対勝てる』とまで言い切っていた。
一視聴者からすれば 頼むからやめてくれ、と。別に熱心なファンではないが、もし敗れたときにとてつもなくカッコわるいから。日本チームが恥をかくからと。
勝負事に絶対なんてありえない。ましてやプロ(もしくはそれに準ずる者)同士。筆者はジャンルは違えど野球でコレを嫌というほど味わってきたのだ。裏返せば「絶望視」されている、くだりスペイン戦の敗戦だって「絶対」ではないのであって‥‥。
勝てるだろうか。‥いや、おそらく無理だろう(苦笑)。データ云々「マイアミの奇跡」のときもそうだったが、だいたい「奇跡」というものは、同年二度は起こらない。‥と、サッカーは詳しくないながら主に日本代表が織りなしてきたサッカー界の歴史を見るのはやたら好物な、タチの悪い傍観者であった。
クリアミスから戦犯にも挙げられた吉田。逆襲はあるのか
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ここから話題はベースボールに移ろう。26日、北海道日本ハムの新入団選手発表が札幌市内で行われた。
上位指名選手以外、実際のプレーをまだ観たことがない。したがって、この場では個々のキャラ性であったりトーク力、あと「背番号」に着目していた。
ドライチの矢澤宏太が「12」番。今季まで松本剛が着けており、いわゆる出世番号のようにも思えるが、こと投手は受難続きの番号であった。歴史を紐解けば、上田佳範と関根裕之。ともにドラフト最上位の指名ながら入団早々ケガに泣かされ、二年で剥奪。上田は野手転向し、関根は「47」に格下げ。
後の沼田浩、加藤竜人は社会人を経由しての入団。こちらも故障がちで沼田が通算8勝、加藤は同3勝にとどまった。川之江高から入団した大型右腕、鎌倉健は3年目に先発で7勝をあげるも短命に終わってしまう。
このように、一部のファンから「12」は投手にとって縁起の悪い番号ともされているのだが、矢澤は投手専任ではない。「投手兼外野手」なので、その括りには当てはまらないだろう。‥そう思いたい。
他に主力クラスの番号を与えられたのは順当にドラ2、金村尚真の「24」。前任の野村佑希や陽岱鋼といった野手のイメージがファイターズでは根強いけれども、稲尾和久という大投手が西鉄ライオンズで同番号を背負っていた。
別日に入団発表が設けられた加藤豪将は背番号「3」。28の年の功か、弁は立つし落ち着いた口ぶりから何か知的な印象も受けた。同じ海外から「逆輸入」入団とされた、マイケル中村。彼がまったく日本語がダメだったのに対し、加藤はベラベラ。外国人選手はおろか、国内選手とのコミュニケーションも問題なしだ。
外国人選手といえば、今季まで「3」だった王柏融(ワンボーロン)がファイターズと育成契約したとの報。賛否はあるようだが、プライドをかなぐり捨て育成になってまでやってやろうという日本野球への深い情熱、ワンの心意気は、自分は買いたい。
ゼロからの再スタートだ。