ここで筆をとって以来、今年は最少の年間記事数となってしまった――
だが、それでもきょうまでで136記事。ちょいと野球風味にいえば現時点で355回打席に立って136安打の打率.3831なのだから、低くはない数値だ。今の時代であればまちがいなく首位打者が獲れるw
参考までに今季首位打者となったファイターズ、松本剛が5月11日の時点で.382と、ほぼ同数。その後も高水準で率を維持し続け、最終的に.347。初のタイトル獲得と相成ったわけだが、開幕前、松本が首位打者を獲るだなんて誰が予想できただろう。‥おそらく、日本中を探しても誰ひとりいなかったはずだ(笑)
「常連」の実力者・吉田正尚の追撃にはハラハラさせられたが、なんとか逃げ切った格好。‥おもえば小笠原道大が初めて首位打者になった年もそうだった。「逃げ切り」大いに結構。打席数が多ければ多いほど有利な本塁打や打点とちがう、これが打率のおもしろさ。それにかんしては過去、幾多のドラマがあったけれどもまた別の機会に。
報道によれば、その松本が6550万増の8600万で更改したという。今季かぎりで引退した杉谷拳士よろしく、どちらかというと松本も「便利屋」的な選手であり続けたが、レギュラーになればこうも待遇が違ってくる。高給取り?の自覚を持って大事な来シーズン、邁進してもらいたいところだ。
しかしながら、近年は契約更改で揉める選手がほとんど見られなくなった。「銭闘」で有名だった落合博満が現役でいた頃などはそれ自体がニュースになったほど。今の選手は大人しくなったのか‥。いや、むしろ「賢くなった」と言うべきか。球団と揉めて良い方には転ばないことを皆知っている(笑)
それと主力選手については、各球団で複数年契約を容認してもらえるようになったのも大きいだろう。複数年契約を結びながら(高年俸を約束されながら)『年俸を上げよ』とごね出した、パ・リーグの某主力選手にはビックリしたけれども。
◇WBCへの希望
大谷翔平が参戦を決めてくれただけでも、サムライJの監督に栗山英樹に就かせたのは大収穫だった。ホークス監督時代から短期決戦で無類の強さを発揮し、栗山氏と同時期にチームを退任した工藤公康と、機構側も迷ったとは思うが。
個人的な懸念事項がある。近藤健介のホークス移籍に伴い、北海道日本ハムの選手がただの一人も選出されなくなる事態。プロが参加した五輪も含め「初」の事態だと記憶するが、あとは伊藤大海がどうなるか‥。まぁ監督が栗さんだから、ひとりくらいは温情で?選んでくれそうな気がしないでもない(笑)
しかし、万が一そのような事態になったとしても、日ハムのファン方は胸を張ってこう言おう
大谷とダルビッシュ有は、元ハムの選手なんだぞ と。
現役バリバリのメジャー戦士は北海道の球団が生んだ。その揺るがぬ事実に、誇りを持持ちたい。
聴けば、大谷は投手としての出場に慎重な姿勢を示している(週刊ベースボール・インタビュー記事より ※1)。よってジャパンの大黒柱となるべく、ダルビッシュが出場を決断してくれたのはあまりにも大きく‥‥。ひさびさ東京ドームで投げる姿を想像すると、逸る胸の内が抑えきれなくなってしまう。
WBCでは「元ハム」戦士たちの躍動にも期待だ。
《参考》
(※1)週刊ベースボール 2022年 12/26号 [雑誌]