下記は映画【チャーリー】について、平辻哲也氏がサンデー毎日誌上に寄せた紹介文。
本作は、孤独な男が余命わずかな犬との出会いをきっかけに、人生を生き直すインド映画。カンナダ映画祭として歴代5位の大ヒットを記録した。主人公は職場、近所で変わり者として知られる男・ダルマ。少年期、犬が原因で家族全員を交通事故で亡くし、心を閉ざしてしまった。楽しみは酒、タバコ、チャップリンの映画だけ。
‥これ、いろいろ気になって仕方ないんだけれど上映映画館が限られているうえ、近ごろの暑さも手伝って到底劇場まで足を運ぶ気力もないため、各種動画サービス等で公開されるのを待つ身だ。
このダルマという男にちょこちょこ被っているのだが、決定的にちがっているのは「チャップリンの映画」箇所が、自分は「ファイターズの試合」である点。どこかの企業に買収でもされないかぎり「ファイターズの試合」は数十年と続いていくため、その点にかんしては若干、筆者のほうが恵まれた環境にいるかもしれない(笑)
4日、敵地に乗り込んだ試合でそのファイターズは痛い星を落とした。宮西尚生「通算400ホールドポイント」達成の快挙を成し遂げた試合で、痛恨の逆転サヨナラの負け‥。宮西の記録は喜ばしい一方で「いつもとは違う」戦法をし、敗れた采配に若干の疑問は残っている?
先発した今季勝ち頭でいるエース・伊藤大海を7回球数90球‥ 傍目にはまだ余力を残したまま、なぜ継投に入ったのか?という采配。伊藤大海のコンディションや何らかのアクシデントがあったのかなどは、もちろん、こちらには判らない。ただ、7回のピンチを脱した際にはボールに勢いも感じられたし「これは完投も有りうる」と思えた矢先の継投劇‥‥。
たとえ継投であったとしても、リードをした8回の局面であれば、これまでなら河野竜生あるいは池田隆英を注ぎ込むパターンが、いわば「王道」な戦い方であった。
そこにきて、宮西――。たしかにここのところは安定していたし、記念ホールドがつくシチュエーションでもあったが、終盤の回頭から登板するケースは今季少なかった投手。結果として、宮西はランナーを残しつつも後を継いだ投手がホークス打線を抑え、無事HPがついたのは本当によかったけれど、ただ一瞬でもこうした「隙」を相手に見せたことで、後のサヨナラ劇を生んでしまったような気がしないでもない‥。強いチームであればすぐに付け込まれる‥。この点が、いささか残念ではあった。中盤にようやく逆転をはたした展開が展開であっただけに。
首位ホークスとの三連戦に負け越し、今後は、やはり2位以上での「CS進出」目標が現実的だ。6日からはその枠を争うであろうイーグルスと敵地で三連戦。なんとか、どうにか勝ち越したい。