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【本当は怖い?新庄劇場「プロ野球」ここまで言って委員会474】メランコリー親父のやきう日誌 《2024年9月26日版》

きょう9月26日は、近鉄球団が最後のリーグ優勝を決めた日‥‥。

いま思えばそれを境にして、中村紀のメジャー移籍騒動に始まり、球団自体の消滅へと続いていく、長い「負」の道のり。‥ちょうどその頃を描いた山室寛之著【2004年のプロ野球  球界再編20年目の真実】を読んでいる最中なのだが、たしかに激動すぎる一年だった。

 

ただ「経営危機」やら「累積赤字」やらのワードが賑わっていたのは何も当時にかぎった話ではなく、もっと以前からパ・リーグ球団は常に身売りと隣り合わせだった。現実に南海、阪急といった関西老舗球団が売却されているし、さらに遡れば短命で終わった球団も少なくなかった。

そうしたまがいの話もすっかり聴かれなくなった、現代プロ野球。金持ちかつ頭のいい経営者に買い取られ、プレイに集中できる今のプロ野球選手たちは、誠に幸せである。

苦しい球団経営は日ハムとて変わりはなかったはずだけれど、不思議と身売り云々な話は全く聴こえてこなかった。これもひとえに初代・大社オーナーの野球に捧げられた情熱の賜物だろう。

 

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2004年のプロ野球―球界再編20年目の真実―

 

そんな故・大社氏に「日本一」を届けられなかったのは、唯一の心名残。しかし、今季は久しぶりにその「日本一」が手に届くチャンスだ。

ゆえにAクラス入りを早く決めてもらい、腰を据えて、来たるポストシーズンに向けた分析などなどもしてみたいのだが、25日のイーグルス戦に敗れてしまい、またもお預け。まだどこかに残る不安を消し去って鍵谷陽平の「引退試合」を心ゆくまで堪能してみたかった‥ という多くのファンの本音?

 

しかしながら、新庄剛志である。時たま、この男が怖くなる。阪神現役時代は3年目でレギュラー定着。誰もが通用しないと思っていたメジャーでの3シーズンを終えたあと、北海道日本ハムで日本球界復帰。そうしたら、在籍3年でチームを44年ぶりの日本一に導く。

「3年」という年月が新庄氏にとってひとつのキーワードとなっており、ファイターズの監督に就任して今年がその3年目‥。本当に、何かやってのけるような気がしてならない怖さが、かつて「宇宙人」と呼ばれていた、この男にはある。

2年目のシーズンを迎える前に『今年は日本一しか目指さない』と言いながら、実際には最下位に堕ちてしまったアレすらも、もはや新庄流なネタの一環であるのか。‥なわけないが(笑)、兎にも角にも最低限その舞台に立つためのCS出場は、一刻も決めてもらいたい。

なにせ昨年、十ナン連敗も見せられたチームであるのだから、たとえ優位な状況に置かれていたとしてもゼンっゼン安心ができない(苦笑)。‥新庄サン、今度こそお願いしますよ。

 

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