対戦カードから今年の日本シリーズは「観んとこう」そう思っていたのに、試合があれば勝手にチャンネルをそこに合わせてしまう、野球人の性‥‥。幸い、今年はプレミア12も来月に控えており「野球ネタ」はしばらく尽きなそうだ。
そういえば、この前読んだ週刊ベースボールに日本シリーズ開幕に合わせてか、1995年の「小林の14球」に関する記事があった(※1)。
一打サヨナラ、負けたら終わりの延長回。オマリーと対峙した際のオリックス・小林宏の粘投を指すものだけれど、今やWikipediaにも単独のページがあるし、詳細はそちらを目にされてください(無責任 笑)
‥筆者が思い出したのはまた別件で、当該試合翌日の【笑っていいとも!】。MCのタモリが嘆いていたんだよね。試合が長引いたせいで、当時出演していた『ボキャブラ天国の開始が(深夜の)1時からだった!』とか。
その口調ぶりから『そこまで中継しなくていいだろ』と言わんばかりで、ワシはてっきりタモリは「野球嫌い」なのかとばかり‥。ところが後年出演した【タモリステーション】で、以前は野球少年だったようなことを口にしていたから、それもあくまでネタの一環だったのだろう。‥まぁ確かに、タモさん世代ならサッカーやバスケより断然、野球だ。
「週べ」の記事であらためて驚いたのは、小林宏とバッテリーを組んでいたのが、中嶋聡。‥当時プロ入り9年目。2球団を経て北海道日本ハムで現役を退いたのが2015年だから、そこからさらに20年間もマスクも被っていたことになる。
最終試合でのパスボールも忘れられないが(苦笑)、ごく一部の記事によると、将来的には指導者としてハムに復帰する可能性もあるのだとか。‥仮に監督の座ではなかったとしても、本当にそれが実現したなら感慨深いものはある。
続いて、ファイターズから発表された戦力外通告の第二弾.......
各所で使われている、上のネガ‥。映った柿木連も何やら昔のトレンディ俳優みたいで、何も事情を知らない人が見たら、いささか怪しげ(笑)
この柿木、ファームの試合を観ていた新庄監督のインスピレーションで、いきなり一軍に呼ばれ、好投。デビュー戦を無失点に抑えたことより、実「中味」のほうが驚愕で、150キロ前後の直球を投げ込み、打者を圧倒していた点に尽きる。
‥というのもあの頃の柿木はファームでも、ストレートの球速が130キロ台でいっぱいいっぱいだった。それが当日、まるで何者かが乗り移ったかのごとく快速球を連発する様子に、見守る関係者方も驚いていたという。新庄監督の眼力もすごいが、何か、見えないチカラが柿木に働いていたような気がしてならなかった。
これで2018年夏の甲子園で投げ合った吉田輝星とともにチームを離れることに‥。入団時は吉田よりも「実戦型」と、前評判もよかった。ふたりを日本ハムで一人前の投手に育てきれなかったのは、ファンとて無念である。
《参考》
(※1)週刊ベースボール 2024年 11/04号 [雑誌]