プレミア12、侍ジャパンが決勝で敗退‥‥。
でも、何かヤな予感はしてたよね。そこまでがあまりに順調すぎたから。今年でいえば日本シリーズで負けたホークスが同様だったし、古くはアテネ五輪? オールプロで臨んだこのときも予選をぶっちぎりで勝ち進みながら、準決勝でオーストラリアのJ・ウィリアムズ(当時阪神)にアッサリひねられ、金を逃して銅メダル。‥プレミア12しかり、国際大会ではやはり「日本球界経験者強し」という印象を強く持った。
同大会では主にドミニカ、キューバの元ファイターズ戦士が躍動。それを観て「再獲得」を推す声やネットニュースも一部にあったが、さすがにどうだろう。そんな「一過性」の活躍だけで(笑)。当該アルカンタラもハンソンも、かなり日本でチャンスを与えてもらっていた方だと思うが‥。打者も投手もメジャークラスは今回のプレミアには参戦していなかったようだし、来季のファイターズを占う大切で貴重な助っ人外国人枠。慎重に見極めたい。
「再獲得」といえば、上沢直之についてはファンの間でも賛否があるようだ。
(C)amazon 上沢本人より、球団はどう動くのか
人間あきらめが肝心というが、だいぶ諦めるのが早かったというか(笑)。そこに一部のファンも戸惑っているのではないか。確かに、しがみ続ければ良いってものでもないけれど。
球団も彼の「夢」を尊重、メジャー行きを最大限バックアップした。‥で、ここからが重要なのだが「上沢抜き」の編成を昨年に組んでしまったこと。上沢が退団しなければ十中八九、FAの山崎福也獲りも無かったのではないか。つまり、昨年と今では状況がまた異なっているということ。メジャーではアカンかったので帰ります‥『ハイ分かりました』そう、球団側も簡単には応じられない事情もある。
いや、上沢が戻ってくれば戦力になるのは間違いないし、先発陣がより厚みを増す点でもありがたい。一方で、その「物語性」に惹かれているのが、イーグルス退団の決まった 田中将大。
それにしても、このチームも近年ゴタゴタしすぎだよね。たしか、田中を(一軍に)上げる上げないが原因で対立‥。オーナーの心証を悪くした今江がオフに監督を辞めさせられた‥といった報道も見られたが、コレ、筆者は真実ではないかと見ている。興行面重視の、あのオーナーならやりかねない。しかし、けっきょく当の田中も退団してしまうとは。
まぁ他人様のことはいいとして(笑)、マー君の次の行き先である。‥この際、日本ハム球団でどうだろうか。ハッキリ言って戦力になれるかどうかは分からない。けれども「存在」がおもしろくないか?おもしろすぎないか? 高校時代に英雄となった北海道の地で日米通算200勝、有終の美を飾って現役を終える‥‥。物書き目線なら、すばらしい「シナリオ」であるw
でも実際問題、田中は力でねじ伏せる豪球型より変化球投手のようなイメージを、以前からいだいていた。だから直球の力が衰えたとして「年相応」なボールを散らす投球ができる‥よって息の長い投手になれるのではないか、と。
もう大谷翔平がファイターズに帰ってこないのは目に見えているし、なんなら背番号「11」を与えてもいい。‥さすがに本人も遠慮するかもしれないし、大半のファンが納得はしないだろうが、気心の知れた前前任の「11」が、きっと後押ししてくれるはずだ?
北海道を盛り上げるのはこの男しかいない!と、筆者も獲得を熱望しながら夢破れた、あのドラフトから18年。こういった形で、もし北海道に帰ってくるのだとしたら‥何度も言うが、なまら最高に、おもしろすぎる。