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【2024.日本ハム「現役ドラフト」所感(※閲覧注意)「プロ野球」ここまで言って委員会498】メランコリー親父のやきう日誌 《2024年12月10日版》

今だからこそ言えるけど‥‥ハッキリ言って不満だったんだよねぇ。昨年の現役ドラフト?

いくら現役ドラフトとはいえ「1軍戦未出場」の選手はないだろ、と。そんな育成に時間かけている余裕なんか、このチームにないだろ、と(昨年末時点)。いわば本家本元のドラフトと変わらないわけで元・ドライチや実績十分な選手を獲得できた球団を羨ましく思ったものだ。

 

ところが、すっとこどっこい。ファイターズが昨年指名した水谷瞬‥。実績ナシの彼が大活躍してしまうのだから、本当にわからない。もはやファイターズの「空気」に合っていたとしか言えないだろう。それを考えると現役ドラフトの効能は抜群。当人も来季の年俸大幅アップを勝ち取った。

翻って、2024年度の現役ドラフト‥。あくまで現時点では不満(笑)。指名した吉田賢吾選手の実績云々は、今回は関係ない。SNSなどを眺めていると、彼は打撃もいいようだし、同じソフトバンクホークスからやってきた、水谷の成功例もある‥。では何が不満なのかというと、どうやら「本職」が捕手であるらしい点。

 

(C)amazon なにげホークス大好きな ハム

BBM2023 1st ファースト■レギュラーカード■054/吉田賢吾/ソフトバンク ≪ベースボールカード≫

 

2年前にFAで獲得した伏見寅威と、今シーズン大飛躍を遂げた田宮裕涼が盤石。昨年の本家本元のドラフトでも上位で捕手を獲っている。これ以上、キャッチャーを入団させてどうするのか?といった数的な問題もそうだが、これよりも筆者が懸念をしているのは「スペシャリスト」の減少‥。

周囲の評価を総括すれば打撃に秀でた吉田選手には十中八九、捕手以外を守らせる公算が高い。ファイターズでいえば、まさしく【郡司裕也のパターン】である。

田宮しかり、古川裕大もしかり、なぜファイターズ球団はこのパターンが好きなのだろう。‥たしかにコレをやればバリエーションに富んだ布陣、攻撃にも幅を持たせることができるが、いくぶん『守りをおざなりにしていないか?』という懸念だ。

 

先ほどカギカッコまでつけて強調した「本職」捕手の郡司に、今季は主に三塁を守らせて、結果的にはエラーを連発してしまった‥。だが、それで郡司を責めるわけにはいかない。彼の希望でもあったかもしれないが、球団事情によるもののが方が、おそらく大きいからだ。郡司だって、出られるものなら本音は捕手として試合に出たいだろう。

さらに質が悪いのは、完全コンバートといったわけでもなく、今季、彼に時おり捕手もやらせていた。‥要は全てが中途半端、ブレブレなのである。

 

こうした起用法により、今のファイターズで本当の意味でポジションが固定されているのは外野の万波中正、松本剛くらいではなかろうか。大事なセンターライン、二遊間ですらも上川畑大悟が遊撃だったり二塁を守らされたり流動的だった。

したがって捕手なら捕手、内野手なら内野手で、その道の「スペシャリスト」を、そろそろつくって頂きたいというのが、こちらのホンネなところ。‥先日たまたまバラエティ番組で見かけて感心したカープの矢野遊撃手など、守りだけでゼニが取れる。そういう生き方もある。

 

ハナシが飛躍してしまった。水谷は外野手だったから丸く収まったが、ホークス時代よりは確実に出番が増えそうな吉田捕手は、一体どこで、どう使うのだろう。‥まぁ、見ものではある(ホークスといえば結局リチャードは飼い殺しスか)

ファイターズサイドでいえば、いくぶん伸び悩んだ田中瑛斗(読売指名)はともかく、アンダーハンド右腕・鈴木健(広島指名)の放出は意外だった。最速でも130キロ前後の直球でありながら緩い変化球をまじえ、時には打者のタイミングをそらす幻惑投法で、一時はローテーションの一角を担った。

トレードなどとはちがい、何の「見返り」もないだけにもったいない気もしたが「敵」としてみなくて済みそうな、セ・リーグ球団に渡ってくれたのは救いだ。‥決まったからには、新天地でがんばってもらいたい。

 

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