【まさか私がクビですか?】が身につまされた件......
日経「揺れた天秤」取材班著(※1)。サブタイトル「なぜか裁判沙汰になった人たちの告白」。これがなかなかに読み応えあった。
裁判大国とも言われるアメリカに負けず劣らずな国内発、多種多様な法廷シーンの数々。配達が遅れたピザ屋を訴えた父親‥入社前の飲み会での失言によって内定を取り消されてしまった男性‥などなど、一見笑えるネタのようで当人たちはいたって大マジメ。本気で怒っている! ‥こんなケースがあるのだと「自己防衛」のタメにもぜひ一読を勧めたい。
今風というかSNSで起きた揉めごとも本書で複数記されているが、付随して新庄剛志も怒っている(笑)。‥なんて、それこそ(笑)いごとではないけれども、意外とこの方、自身はおろか関りのある人のSNSに付いたコメントまでチェックしているようで、時に「反論」してみたり‥それがまたネットニュースに取り上げられ、物議を醸すパターンが近ごろのトレンド?
新庄氏からしてみると「選手を守る」意味合いが強いのだろうが、老婆心ながらに『そういう生き方、疲れないかなァ』と。先日炎上騒ぎを起こした某お笑い芸人の例を挙げるまでもなく、素人?にも色々な人がいるから‥。
著名人なら、ワシなぞの一般人とちがって寄せられる意見も膨大な数に及ぶのだろうし‥。そうしたアンチ方にいちいち反応しないのはもちろん、はなから目にしないのが精神衛生上にはイチバンの良策だと勝手に思っているのだが、皆さまはいかがお考えだろうか。
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いや、ワシとて新庄氏に監督を辞してもらいたくないから、だいぶお節介な心配をしているのだけれども、フロントは氏の来シーズン以降の「続投」を望んでいるとか‥。
優勝(日本一)したとしても有終の美を飾ったとして身を引きそうな気がしなくもないし、氏の思考は相変わらず、まったく読めない(笑)
‥個人的に想うのは次に就いた新監督がいささか可哀想かなと。奇抜だった新庄采配、新庄発言と比べられて、何をしても『つまらない』と方々から叩かれそうだし。
今のところ新庄野球を継承しそうなのは稲葉篤紀、現二軍監督。それがもっともスムーズな移行となるだろうが、そうした『つまらない』の声を封じるためトコトン勝ちに徹した采配をふるう監督を選んでしまうのもひとつの手。たとえばオリックス時代、メディアにぶっきらぼうな対応をするシーンも目立った、中嶋聡‥‥。
斯様なイメージを最初から持ち合わせる監督であるならば、いたずらに新庄氏と比較されるケースは少ないと見た。個人的にも、中嶋氏はいずれ北海道に帰ってきそうな気はしている。
一方で仮に今季優勝を逃したとして、やはり新庄氏に続投を「オススメ」したいのは、来シーズンが2026年であること。‥どういう意味かというと、ファイターズは21世紀以降「2006年」「2016年」と「6」がつく年はかならず 日本一まで昇りつめている。ちょうど10年サイクルでそれが回ってくるというのに『本当に今年で辞めてしまっていいのか?もったいなくないか?新庄サン』とw
それがあながち出鱈目とも思えぬほど近年急速に戦力が充実し始めてきているのは確かだし、節目の監督就任5年目の年に日本一になるのも悪い話ではないのではないか。
どういう形であれ、シーズンオフのストーブリーグでもファイターズが球界の話題をかっさらっていくのは間違ないなさそうだ。
《参考》(※1)まさか私がクビですか? なぜか裁判沙汰になった人たちの告白
