‥いや、意外にイケた。
前回の特別編がタモさん選抜の傑作選だったから、実質1年ぶりの世にも奇妙‥。しかも、新作は3作品のみ。主演が人気女優とアイドル‥まちがいなくコメディ担当であろう俳優と、分かりやすい配置で事前期待値が相当低かった分、よかったのかもしれないけれど、けっこう内容は伴っていた。わりと満足している。
まず、前回記事でタイトル名に疑問を呈していた【ハッピーバースデー・ツー・マイホーム】。
なるほど、「見た目」的な部分であって「意味」というほど深いものでもなかったが、氷解した。それと当初、筆者がこれを「傑作」に感じなかった理由が解かった。まだ幼かった当時とオトナになった「今」とでは、当作品の捉え方は全く変わってくる‥。つまり、ワシもいつの間に「役所側」(広司)の人になったということだ。
世代によって捉え方が異なる、こうした作品も世にも奇妙内では貴重といえば貴重。もしくは、あのとき子どもだった自分ら世代に「刺さる」作品を制作側が意図してチョイスしたのであれば、それもなかなか素敵な試みだ。冒頭とラストシーンで流れていたアンドレ・ギャニオン【めぐり逢い】も印象的、だった。
川口春奈の【あなた博物館】。こちらも高評価。‥というか、ここ数年では最高水準。
予め、念のため記しておくが、筆者はサイコパスではない。ただ、純粋に内容がよかった。不気味でいて、ホラーであって、ラブも少しあって(笑)。ブラックではあったが、オチへの持っていき方も非常に解りやすく、スムーズだった。この辺は、往時の頃の奇妙作品を彷彿とさせた。今まで在りそうで、意外となかったストーリー。
(C)amazon 川口が歩んだ歴史も辿れる? ※画像はイメージ
【止まらなければ生きられないゲーム】は、山田涼介。
一発目で来たこの作品もブラックなテイスト。なんとなくラスト自体は予測できたが、残酷すぎる黒幕と、彼の「やられ方」が若干お粗末で笑えた。‥でもまぁ、一大テーマとして「だるまさんが転んだ」があった点において、そもそもが「恐怖と笑いの融合」を根差したような作品であったのだろう。予想していたよりも見られた(ひどくなかった)。
最後に伊藤淳史の【七階闘争】。これまた、ある意味「らしい」クダラナイ内容の作品だったが、テーマは悪くない。何か、マニアックで異常性のある事象を深く掘り下げるのも、世にも奇妙の得意分野。少なくとも集合住宅で「七階」に住む人々は、甚く共鳴したことだろう(?)。だんだんと男前になって、同僚女子との距離が縮まっていく主人公が羨まし‥ ではなく、まずまず見応えあった。
このように【あなた博物館】で稼いだ点数は大きく、比較的アタリ特別編だった。できれば一年とは言わず、例年のように半年のスパンでまた新作を送り届けてほしいところ。
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