ファイターズ開幕戦の相手はホークス。
舞台は、みずほPayPayドームだ。‥このシチュエーション、何かとても気分的に「楽」だ。
というのも、昨秋のクライマックスシリーズ。同球場でファイターズはいきなり連敗を喫してしまい、もう1敗も許されない状況にまで追い込まれた。あの、極限下の状況を思えば開幕戦のプレッシャーなど、いわば「心地よい緊張感」に過ぎない。
半年前、我々はあそこで一度、奈落を見た。だからこそ、今こうしてゼロからのスタートラインに立てる喜びを、誰よりも冷静に、かつ深く噛みしめることができるのだ。
極論、3連敗さえしなければいい。週明け、我がホーム・エスコンに「確かな手応え」を持ち帰る。‥それだけで、2026年の神話は十分に幕を開けるのだから。
しかしながら、ここ10年以内でともにリーグ連覇した経験を持つバファローズとスワローズを優勝候補にあげる評論家は、まるで見当たらない。‥斯くも、勝ち続けることは難しい。毎年のごとく優勝候補にあがり、結果も伴うホークスのような球団は近代プロ野球において、ハッキリ言って異例中の異例である。
ファイターズも一時期の低迷から脱し、ようやく優勝を狙えるところにまでなった。‥やはり、勝てるときに勝っておかなければならない。栄光と没落は紙一重。かつての覇者が「沼」に足を取られる姿を、我々は嫌というほど見てきた。
(C)amazon この方も以前侍ジャパンを率いていた
1998年、忘れもしない あの夏の日。独走態勢からこぼれ落ちた優勝旗を取り戻すのに、ファイターズはそこから8年という長い歳月を費やした。歴史は残酷だ。‥だからこそ、今この瞬間、目の前の白球に食らいつく執念だけが、未来を切り拓く唯一の鍵になる。
きょうから始まる、半年間の長い旅。一喜一憂の波に揺られながらも、最後には北の大地で「最高の結末」という港に辿り着く。
さあ、プレイボールだ。2026年の航海を、共に楽しもうではないか。
