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【2016年の残像と2026年の混沌 新庄采配が直面する「内野守備」の壁「プロ野球」ここまで言って委員会612】メランコリー親父のやきう日誌 《2026年4月21日版》

直近発売の「週刊ベースボール」には、救われた。

メインテーマは日本一まで昇りつめた2016年、ファイターズ特集――

 

ペナント終盤戦の激闘も相まって、すっかり失念してしまっていたが、あの時も春先は勝率5割前後で推移していたようだ。開幕からまもなく、最下位に沈んでいた昨季ホークスの例もあり、現在の順位、成績を悲観する必要は全くない。

‥が、このところのファイターズはあまりに試合内容が悪い。好機でことごとく凡打を繰り返す打線、守乱に加え、先発陣を主とした投壊。なかなか浮上の兆しを見せてこないのが、現状である。とりわけ「守」の部分にかんしては、エスコンF開業当初と比べ、だいぶ改善されてきたと感じていたのに、これでは元の鞘だ。

2016年の栄光の記録は、確かに今の筆者に束の間の安らぎを与えてくれた。しかし、ページを閉じ、目の前のモニターに視線を戻せば、そこにあるのは「データ」ではなく、緩慢な綻びという現実世界‥。改善されたはずの守備は再び足元を掬われ、好機で沈黙する打線は、かつての粘り強さをどこへ忘れてきたのか。

 

(C)amazon 西川遥輝のロングインタビュー付き

週刊ベースボール 2026年 04/27号 [雑誌]

 

課題は、一三塁。ほぼ清宮幸太郎と郡司裕也に断定していいのだが、昨シーズンから本格的にサードを守り始めた郡司はともかくとして、一塁が「本職」といってもいい清宮の失策連発は、さすがに看過できぬところ。先日にはとうとう外野の方に追いやられ、新庄監督も、ハッキリとは口にしなかったけれど、守りの部分での信用の無さ‥ これもまったくゼロではないだろう。

例年の彼ならもう躊躇なく外されているが、幸いにして今季は春先から打撃が好調。上位に座って打線をけん引している。だからこそ、守りでチームと何より自分自身の足を引っ張ってしまっているのが、はたから観ていてもどかしい。

プロ入り9年目。上達への期待を捨てるには早いが、現実を直視するには十分すぎる年月だ。拙守という重荷を、自らのバットで粉砕する‥。今の清宮にはそうした「贖罪」なアーチを架ける覚悟も求められている。

 

誌面を振り返ると、優勝時は一塁に中田翔、三塁にレアードを配置した布陣。ともに強打を看板にしていた選手だったが、守備もソツなくこなしていた印象がある。ここに、堅守の田中賢介を二塁、遊撃には中島卓也を固定。‥バランスよく個々の役割が目に見えてくるようで、なるほどトップになったのも頷ける。

監督就任以来の新庄野球を見続けていると、そもそも彼にメンバー「固定」という概念はなさそうだ。よくいえば変幻自在。だが一方で、その奔放さが「野球の理」を侵食してしまった‥ そんな気もしている。

 

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