2019年「ドラフト会議」開催まで、あと数時間といったところ。本日はまずその話題から――
筆者が大注目をする北海道日本ハムは、大船渡高の佐々木朗希投手で決まり。しかし『即戦力か?』と問われれば懐疑的な見解を示す専門家も、わりと多い‥。今シーズン5位に沈んだチーム状況を考えれば、やはり、どうしたって即戦力が欲しい。
今季の「新人王」有力候補にもなっている阪神の近本光司、福岡ソフトバンクの甲斐野央も1年目から活躍した。1位は佐々木君で良いとして、2位以下は、是非そうした選手で固めていきたい。現行ドラフトは弱いチームの味方。完全ウェイバー制度は活かさない手はないだろう。
今シーズン、貧打&拙守に泣いたファイターズとすれば、投手よりも野手が欲しい。内野を守れる、できれば右打ちの選手。‥と思って、いろいろ探ってみたのだけれど、なかなか条件に合致するドラフト候補生が出てこない。
そんな中で、内外野を守れるという慶応大・柳町達(やなぎまち たつる)選手の、打撃がおもしろそうだった。左打ちで石井一成や平沼翔太と、そこが被ってしまうのはいささか難点だが。動画で確認したかぎりでは、東北楽天の「茂木タイプ」だろうか。シャープな打撃はパンチ力も併せ持っていそう。
一方、ピッチャーでは東北福祉大の津森宥紀(つもり ゆうき)投手に目を奪われた。右サイドから放たれるストレートの球速は150も越えるという‥。ファイターズの秋吉亮とはまた少し違ったタイプの豪腕型。力感溢れる投手だ。プロでは後ろの方で使う球団が多いかもしれない。
また、高校生では履正社の井上広大(いのうえ こうた)外野手。これまでの傾向からすると、けっこうファイターズが欲しがりそうな選手。来季2年目の万波中正と彼がともに打線の中軸を務めるようなことが起きれば、まちがいなく鎌スタの目玉となる。育成が難しいとされる右の長距離砲獲りに今回も臨むのか、ひそかに注目だ。
◇三木肇新監督誕生
一昔前までは野村克也に星野仙一、ブラウンといった“話題づくり”先行の感さえあった東北楽天の監督人事も近年、すっかり変わってしまった。前監督・平石洋介のときと同様に、三木肇氏が内部昇格をはたした。
三木氏といえば、まだ監督就任が決まる前、気になる誌面を見かけた(※1)。それはファイターズのコーチ時代に、あの西川遥輝が師事していたというもの。現在も親交があるらしく、西川の「ミキティ愛」が存分に伝わってくる体だった。
大出世した指導者・三木肇の手腕‥‥お手並み拝見だ。
《参考》
(※1)週刊ベースボール2019年9月23日号