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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

10年前の城所へ

なぜ、こんなに強いんだろうか....

 

 

福岡ソフトバンク。そこまで、今期は戦力が充実しているとも思えない。開幕投手の攝津正は未だ0勝だし、デニス・サファテも、例年ほどの安定感はないように感じられる。少なくとも、ソフトにだって何某の「誤算」はあったはずだ。

‥なのに、勝っている。気づけば、勝ちまくっている。これが“トータル的な強さ”というやつなのだろうか。

 

主砲の李大浩がメジャー移籍。しかし、昨年ほとんど戦力にならなかった長谷川勇也が、完全復活。これでデホの穴は、ある程度埋められる‥‥というのは想定の範囲内にしても、城所龍磨の“まさか”の台頭は、さすがに予想できなかった。

先月の北海道日本ハム戦で、9シーズンぶりとなる一発。「出会いがしら」かと思ったが、フロックではないと云わんばかりに、そこからすでに6本のアーチをかけた(6月26日現在)。「ブレイク」「覚醒」なんて文字が連日のように、今、城所の周囲で飛び交っている。

 

 

若手と思っていた彼も、もう30歳になるのか。日ハム戦に伴い、福岡ソフトバンクの試合もこれまでずいぶんと観戦してきた。“敵”としてみて、印象に残っているシーンなど、皆無に等しいわけだが、一度だけ‥‥あのたった一打席によって「キドコロ」の名は、筆者の頭に完璧にインプットされた。

 

個人的にベスト5に入る名試合、2006年のプレーオフ。セカンドステージの初戦。当日の札幌ドームの「一体感」が好きで、先発した若き日のダルビッシュ有を、観客全員で後押ししている場内のムードが、本当にたまらなかった。「感動」の観点でいえば、最後の最後まで緊張の連続であった翌日のリーグ優勝決定戦よりも、上位に挙げられる好ゲーム。

 

 この試合の9回、完投を目前に控えていたダルビッシュに対し、「無名」もいいところの城所龍磨がレフト前へ運んでいた。点差は2点‥先頭打者の出塁を許し、首脳陣も、にわかに色めき立ったが、完投を望むファンから『ダルビッシュ』コールの大合唱が場内から沸き起こり、続投。後続を抑えて、日ハムはリーグ優勝に王手をかけたーー

 

当時2年目のダルビッシュが「一皮むけた」などと評される試合でもある。のちの“大投手”に、さらなる成長を促せた札幌ドームのハムファン。‥これに、先頭で安打を放った城所も、少なからず貢献してくれていたのかと思うと、彼に対しても恩はある。

 

【キドコロ待機中】というTシャツを、マーリンズイチローの着ていたそうで、話題になっていた。まだ「待機中」だった10年前の城所へ、そして、ついに「覚醒」した10年後のキドコロへ‥‥私からも『ありがとう』と『おめでとう』を、同時に贈る言葉としたい。

 

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福岡ソフトバンク球団公式サイトより