センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

世にも奇妙な話 PART.3

ジブリ映画がよく判らない....

 

 

20日、金曜ロードショー枠で【千と千尋の神隠し】が放映されていた。現時点では日本でもっとも多くの人に視られた映画らしいけれど、大衆は一体この作品のどこに魅力を感ずるのか。

‥おそらく私の“感受性”の問題なのだろう。良い作品でなければ愛すはずがない。過去築き上げてきたジブリの「ブランド力」があったにしても、同作品は、もはや世界規模で高い評価をされているのだ。それならば、少しの感動もできなかった私の方に、いささか欠陥があると思わざるをえない。

 

誤解がないように言っておくと、ジブリ映画そのものは好きである。特に筆者の世代は、自らが幼いときに視聴し、あのころ味わった感動体験を、今度は我が子に“授ける”段階にきていると思う。親子で『バルス!』とか、一度私もやってみたい。

 

どの作品にも不思議と古臭さ感がなく、時代にも左右されない。だから世代を超えて楽しめる。‥まぁ、これが「アニメーション」の特権ではあるが、ことジブリ作品に関してはより顕著だ。

トトロやラピュタを観て育ってきた“第一世代”であるのに、「千と‥」の魅力を語り継ぐことだけが、どうしても自分にはできない。それが悔しい。

 

 

昨夜、久々に視聴して気づいた。‥もしかしたら、受け入れられない要因のひとつに、「世にも奇妙な物語」が、あるかもしれない。主人公・千尋の声優を務めた、柊瑠美

彼女の声を聴いていると【おばあちゃん】を思い出してしまう。これは長い“世にも史”においても、ブラックさでは1、2を誇る悪名高い作品(2001年秋)

 

君の名は。】よろしく、余命数日となったおばあちゃんと孫の、身体入れ替わり。この孫役を演じていたのが彼女だ。無垢な子供心を利用して、巧みに孫の身体を手に入れたおばあちゃんは、事前に交わした約束を守らずに、入れ替わった状態のまま、孫(身体はおばあちゃん)を見殺しにする。ハッピーエンドと見せかけての、実際には超後味の悪いエンディング‥。

 

まさにトラウマ級。余談だが、柊瑠美の成長した姿を演じた片平なぎさの出演時間は、わずか2分7秒。かなり女優の無駄づかいのような気もした。

まったくもって柊のお嬢に罪はないけれども、「千と‥」を観て、あの【おばちゃん】がフラッシュバックしてしまう人は、自分以外にも、何人かはいただろう。よけいな感情を持ち込まないためにも、「千と‥」を観る前には、絶対に見てはならぬ作品だ。

 

 

 

千と千尋の神隠し A5クリアファイル 名場面シリーズ 【またいつかきっと】

amazonより

 

 

ここのところ「FRIDAY」が絶好調である。直近では某お笑いタレントの淫行をスクープ。SNS隆盛の昨今‥情報提供者を味方につけたパパラッチは、今どこに潜んでいるか分からない。

【パパラッチ】といえば、やはり「世にも奇妙な物語」‥木村拓哉。有名人のスクープ写真を撮り「finder」という、少し文字列が“本家”と似た雑誌にそれが掲載されれば、いくらかの金をもらう、フリーカメラマンの役を演じた。

典型的な“自滅型”の作品。“世にも”で彼は、二度殺された(【言葉のない部屋】に続いて)。殺されなかった【BLACK ROOM】では、我修院達也の、ちょっとワケありな“兄”役。彼とはのちに声優として「ハウルの動く城」でも共演をはたした。

 

 

FRIDAY(フライデー) 2017年 2/3 号 [雑誌]