センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【詰め合わせ】 日本ハムあれこれ話Neo

最近、少々野球ネタ‥とりわけ「ハムネタ」から、遠ざかっていた私。

 

‥もちろん、ハムの動向は毎日のように気にかけていた。CS進出も消滅し、完全に「消化試合」と化したゲームにも、いちいち一喜一憂できる自分は、やっぱりハムを愛している。この間にあらたな「ニュースター」も登場したファイターズ‥。旬な情報とともに、今回も私見を一気呵成に述べていきたいと思う。まず、最初のターゲットはこのお方ーー

 

 

 ◇飯山が引退

 

 守備のスペシャリスト、飯山裕志(38)が今シーズンをもっての現役引退を表明した。

 

石井一成や太田賢吾といった若手選手の台頭もあり、薄々そんな気はしていたけれども、報道を聴いたときは、さすがに寂しかった。彼と同世代の武田久(38)も退団というウワサもある‥。これで東京本拠地時代を知る選手が、またいなくなってしまう。

 

飯山に関しては、鎌ヶ谷スタジアムが開場して間もない頃からいた選手。下積み生活が長かったのもあってか、やたら土のグランドが似合う選手だった。2006年、当時のヒルマン監督に「強肩」を見初められて、一気に出場機会を増やす。『マシーアスに代わって、サード飯山!』は、ファイターズ必殺の勝ちパターン‥。

 

 

オーナーズリーグ2014 01 OL17 066 北海道日本ハムファイターズ/飯山裕志 熟練の守備センス NB

kokuaの【progress】 が聴きたくなる美技の数々

 

 

結局、プロ生活で1本になってしまった(9月19日現在)、あの起死回生劇的3ランも思い出深いが、イチバン印象に残った試合‥プレーは何だったか?と問われれば、筆者ならこう答える。

大谷翔平の「プロ初完封」をアシストした2014年5月、函館での埼玉西武ライオンズ戦。途中出場の飯山がタイムリーを放って追加点をたたき出す。しかし、やっぱり飯山は「守備の男」だった。

 

最終回、2死。三塁前に転がった米野のボテボテのゴロを、勢いよく前進してきてジャンピングスロー。矢のような送球でアウトとした。大谷がおもわず“最敬礼”していた姿を、今でもよく憶えている。飯山の前にサードを守っていた近藤健介では、おそらくアレは裁けなかった。

土のグランドでも物ともしない、失敗を恐れず、どんなときも「前進」あるのみ‥。あのプレーには、飯山裕志のすべてがつまっていた。

 

ゆくゆくは指導者になるのだろう。チームの垣根を越え、侍ジャパンの監督が稲葉篤紀なら、なお飯山の入閣も検討してほしい。要は小久保のときの「奈良原ポジション」だ。物静かな性格で、どちらかといえば地味な選手であったが、まちがいなく守備は全日本クラス。守り勝つ野球を目指すなら、彼ほど“うってつけな”人材はいないのではないか‥。私は真剣にそう思う。

 

 

◇おにぎり君、あらわる

 

ここにきて横尾俊建(24)、愛称【おにぎり君】の躍進が目覚しい。

レアードの寿司グッズに対抗し(?)近ごろスタンドでは「おにぎり」をあしらったグッズを掲げるファンの姿も見られるようになった。

8月27日にプロ初本塁打を記録してから、ここまで早4ホームラン‥。高い放物線を描くそれは、まさに「アーチスト」そのもの。往時の中村紀洋を彷彿とさせる、おもいきりの良い打撃が持ち味だ。今月18日のオリックス戦、右方向にライナー性の鋭い打球を放っていたところをみると、一見、小谷野栄一の打撃のようでもある。

 

現在はチーム事情から二塁を守っており、長打力も兼ね備える横尾の実力が“ホンモノ”なら、来季のファイターズ打線は一気に厚みが増す。‥かつて4番を張ったこともある西浦克拓という選手が、今の横尾と同じ、終盤戦に立て続けにアーチを連発して、その勢いのままに、翌年ブレイクした。彗星のごとく現れたおにぎり君も、やはり、これが「前哨戦」となるのか。

 

残りのシーズンも、彼のバットからは目が離せないーー

≪続く≫

 

 

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