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【「プレミア12」でも、逃れられない呪縛?】エースのやきう日誌 《2019年11月13日版》

盛り上がっているのかそうでないのか‥‥ともかく、現在開催中の【プレミア12】自体は、どの試合も白熱していて見応えはある。

 

今大会も出場を辞退する選手が見られた。多くはコンディション不良によるものだけれど、中には事前に行われた「打診」の段階で難色を示す選手も、けっこういたのだとか。‥誰とは言わないが、その辺りの考察が先日発売の文春に載っていたから関心のある方は一読を(※1)

 

 

サムライジャパンを率いる稲葉篤紀監督。アンパイアをこちらに振り向かせるための指笛は、やはり、各所で“問題視”されてしまった模様(笑)。だが、このプレミア12を通じて、筆者を哀しい気持ちにさせたのは、そんなコトなどではなく‥‥。単刀直入に言おう。

 

どんどん追い抜かれていったなぁ、中田翔さんよ と。

 

左打者優位の時代に、これほど秀逸な「右バッター」がジャパンにいたとは。そう、あらためて思い知った次第。

4番を務める鈴木誠也は走攻守に秀でて、おまけに勝負強い。中田と同年代である浅村栄斗、坂本勇人山田哲人も然り。今大会には出ていないが、打つだけなら同タイプの右打者、岡本和真・山川穂高中村剛也だって今シーズンは、中田よりはるかに優秀な成績を残している。

 

まさに理想的な4番打者

4番 鈴木誠也 進化論: 広島東洋カープ天才打者の系譜

 

現役時代の稲葉氏と長きに亘って同じ釜の飯を食ったという“アドバンテージ”(元同僚の近藤健介は期間中もコンちゃんと呼ばれている)。それと一応、国際大会での「経験」があったにもかかわらず、中田は、呼ばれない。‥おそらく、声すらもかからなかったのではないか。

 

リーグワースト2位の.242というシーズン打率、同2位の得点圏打率.219では、むべなるかな。これが、まがりなりにもファイターズで4番を打っている男の現実。今日のサムライジャパンに当てはめるなら、控えの外崎修汰とて、打撃三部門(打率・本塁打・打点)で中田の数字を優に上回っている。

マチュア時代の知名度では中田に劣っていた選手たちが次々と彼を追い抜いていき、今や日の丸を背負って躍動。一方、(年俸は代表クラスの)ファイターズの4番は、もはやお呼びでない。代表でも打順3番を近藤健介が担っているだけに、鈴木とのちがいが浮き彫りとなって、余計そう映るのかもしれないが‥。

 

そこに野球があるかぎり、オフ期間も中田翔の呪縛――

 

 

《参考》

(※1)11月14日号「野球の言葉学」

 

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