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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

ふたりの大谷

これが優勝するチームの姿やで....

今年の強くて、たくましい北海道日本ハムを観ながら、そう唸るのである。

 

バースに加藤貴之、そして増井浩敏。先発に故障者が出ても、その代役たちが当然のごとく好投をしてくれる。有原航平が一時の好調さが鳴りを潜めても、高梨裕稔が「俺がエースだ」といわんばかりの完全覚醒。

‥振り返れば序盤戦に守護神離脱の危機に陥りながら、来日一年目のマーティンがその座にスッポリと収まった。鍵谷がいる、白村もいる、石井も何とか間に合った。穴を埋める選手が、野手も含めて必ず出てくる。だから、チームはいつだってズルズルといかないのだ。

 

一般的にこれを「選手層の厚さ」というのかもしれないが、実際のところ、監督の手腕によるものが、いちばん大きいと筆者は思う。適材適所で巧みに配置し、選手を発奮させる“操縦法”といい‥ヒトの上に立つ人間として、栗山英樹ほど適した監督はいない。歴代ハムの監督の中でも、指導者としては彼がナンバーワンなのではないか。かの昭和の名将・三原脩氏の影響を受けていると、さすが自ら云うだけはある。

 

 

しかし、ここにきて困った問題が生じてきた。「栗山チルドレン」のひとり、大谷翔平についてである。“代役”の加藤がスターターとして、機能している。投げるたびに安定感が増し、先日はホークス相手に勝利投手にもなった。加藤同様のポジションにいるアンソニー・バースもすこぶる状態が良いとくれば、“無理に”大谷をローテーションに組み込ませる必要性が、なくなったのだ。

 

大谷のローテ外し‥‥こんなことを他球団のファンが聴いたら嘆息してしまいそうだが、現実に、ピッチャーは揃っている。それよりも切実なのが、ここ一カ月「中軸」を担ってきた大谷を打線から外すことなど‥もはや、考えられなくなってしまった! 18日現在、18本塁打はレアードに次ぐチーム2位、出塁率はチーム随一の高さを誇る....

 

いっそ、野手として出続けるのもアリなのではないか

 

とりわけハムファンを中心に、そうした好奇心も徐々に渦巻いてきているはずだ。野手・大谷には今、それくらいの魅力と破壊力がある。

 

ただ、筆者はそれでも「打者専念」を手放しでは喜べないのだ。現段階で、まず規定投球回数に達していない。やはり、ここはクリアしておかないと、真の二刀流実現とは云い難いだろう。“喝親父”も、おそらく黙っちゃあいない。

そして、勝ち星。どうしても、あとふたつ‥‥個人的な意見になるが、かならず10勝はしてほしい。なぜなら二桁に到達すれば、大谷はとてつもない称号を手にすることができるから。

 

史上初「二桁勝利&二桁本塁打」を二度達成の快挙だ。さらにいえば「二桁勝利+20本塁打」は、あのベーブルースさえも成しえていない‥。世界の球史に名を残すことになる。北海道を飛び越え、ジャパンの誇りに、大谷はなるのだ。

 

この目で「伝説」を目撃したい‥‥。たぶん、栗山監督にも似たような思いはあるはずだが、チームが優勝に向かって突き進んでいる現在は、“大谷中心”で物事を考えるわけにも、なかなかいかないだろう。投手と打者、“それぞれ”の大谷の起用法をめぐって、どのように使い分けていくのか。三原マジックよろしくの「栗山マジック」にも、今後ますます目が離せない。

 

‥週末のホークス戦で「投手復帰」(サンデー大谷復活)という報道も一部の紙面で見られたが、定かではない。しかし、19日の天王山、対ホークス初戦のスターティングメンバーを見れば、それがすべて判明する。投手・大谷打者・大谷を天秤にかけ、熟考の末にくだされた監督の決断はいかにーー