センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

岡大海のファイティングポーズ

「揉めごと」の多さではパ・リーグ屈指のカード、オリックス埼玉西武。今シーズン、またしてもアノ男が立ち回った。

 

9月21日、京セラドームでの一戦。牧田和久の投球を腰付近に当てられた「ナカジ」こと、中島宏之が激高。これに端を発し、両軍一触即発の事態に陥った。

直前にTー岡田が同投手から死球を受けていたのもあり、また『(キレやすい)ナカジのことだから』と、私も冷ややかに一部始終を観ていたのだが、試合後に、驚くべき事実が発覚する。いわく、すべて彼の計算尽く....

 

演技であったというのだ

 

 

監督が選手たちを鼓舞させるために、退場覚悟の猛抗議を“あえて”行った‥そんな話なら訊いたことがあるけれども、現役の選手から堂々と「演技」を白状されたケースは、個人的に初めて知った。

 

ガチにしか見えなかった、ナカジ迫真の演技が功を奏した‥のかは判らないが、この回オリックスに逆転に成功。今季無敗できていた牧田に、初めて土をつけたのである。やはり、少なからず牧田に動揺はあったのかもしれない。

 

コトの真相を明かし『牧田も知ってる選手だしね』そう笑う、してやったりなナカジ。‥正直あまり頭の良さそうな選手には見えなかったが、相手の動揺を誘う、躰を張ったあの演技力はなかなかのものだ。今季主要タイトルとは無縁だった彼に、オスカー像くらい贈ってあげたい。

 

 

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「ナカジのパターン」を知っていただけに、ひょっとしたら‥‥この男のときも一瞬、脳裏をかすめた。

日本シリーズ第5戦。ある意味、西川遥輝のグラスラよりも自分の中ではハプニングだった。ナカジよろしく死球で怒りを露わにした、岡大海である。

 

もちろん、私自身は接したことはないが、お立ち台での様子や発言をみるかぎり激高とは無縁の「優男」のようにも感じられた。茶髪や髭を伸ばしている若手選手が目立つファイターズにあって、あたかも清廉潔白といった印象‥。そんな彼が全国放送の晴れ舞台で"ブチギレ”たのだから、筆者同様、驚いたファンも結構多かったのではないか。

 

髭と云えば当事者の中崎翔太が立派なものを蓄えているから、そう見えないのだが、実は岡の方が年齢的には年上である。岡の態度が決して良いとはいえないけれど、頭をさげない中崎の態度もたしかに非礼だ。

 

‥ただ、もしアレが「演技」なのだとしたら、次を打つ西川を発奮させ、チームのサヨナラ劇を呼び込んだのだから、岡は陰の「立役者」ということになるのだが、どうやら演技ではない、ガチの線が濃厚な模様‥‥。なんと、彼には“前科”があったのだ。

 

 

明治在籍時代にも、乱闘騒ぎを起こしている。私も件の動画をみて驚いた。まさに中崎のときと同じようにインローの球を足にぶつけられて、投手に立ち向かおうとしている。しかも、相手は外国人だ。

 

 


【日米大学野球】【あわや乱闘】 (米)フィナガン 対 (日)岡 大海_2013071101

 

 

やはり、島岡吉郎星野仙一の「闘志」が脈々と受け継がれてきているのだろうか。今、ここまでのファイティングポーズを見せる選手は、プロでもあまりお目にかかれない。これを学生時代にやってのけた岡は、もはや、伝説級‥。

むしろ、ますます彼のことが気にいってしまった。「エース」を狙う男・岡ひろみ。全国の野球ファンに、その名前とスピリットを知らしめた。