センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

世にも奇妙な話.2018 【あなたは、誰ですか】

こんな僕でも、ときどき「人生の袋小路」を実感したりもする.......

 

 

自分と同世代の大人たちは日々の子育てに大変そうだ。ある組織の中では、それなりの役職に就いてる者もおられるだろう。‥‥いったい何をしているのだろうか。若いころ「平凡」をあれほど嫌がった僕だけど、そうしたフツーな(まっとうな)‥頑張って、望めさえすれば手にできそうな生き方もあったのではないかと、仕事の依頼も特にない日に当てもなくブラブラと立ち寄った、TSUTAYAのなかで(笑)考えたりもした。

 

そのTSUTAYAに、自分が“導かれていた”のを知ったのは来店して間もなくこと。店内でかけられていたBGM(有線?)尾崎豊僕が僕であるために。なんとタイムリーなんだ。あらためて歌詞をここに記すまでもないけれど、鼓舞して励まされる曲だ。

 

正しいものは何なのか それがこの胸に解るまで

 

おっさんの胸にも響いてくる同曲が制作されたのは、尾崎がまだ10代だった頃。恋愛ソング以外にも、彼には秀逸な楽曲がたくさんある。甦った尾崎豊の記憶‥。「僕が僕であるために」一体どうあればいいのか、想いを巡らせていた、ここ一週間ほどの記録.......

 

 

僕が僕であるために

 

秋の特別編の放送が決まった「世にも奇妙な物語」。番組公式サイトで募っていた投稿式の応援メッセージに、筆者のものが採用されている。よかったらご覧になっていただきたい。‥むろん、載せてもらうべく“いつもの感じ”は避けて、ごくごくノーマルなタッチで書いた。これは一種の「テクニック」とも言えるし、あくまで先方に気に入ってもらうために「演じ分けた」とも言える。つまり、そこにいるのは本当の自分なのではなく、意思を持って、“つくられた”自分。

 

僕は、はたと気づく。では本当の自分とは何なのか‥‥

僕は、いったい何者であるのか、と‥‥

 

 

こうした書き物などをしているから、前にも経験はあるが、自分という人間が時おり解らなくなる。どれが本当で、真実はどこに存在するのか。‥人はこの袋小路に着いてしまうと、なかなか逃れられなくなる。あなたはどの人格が、本当の自分であるのだと、胸を張って言えるだろうか。子育てに追われる自分、部長課長になった自分は、生きていくための手段として、所詮“演じている”に過ぎないのではないか。

 

この答えは、迷宮。おそらく誰も見出すことができない。本当の自分とは‥‥私は一体何者なのか‥‥

 

 

「奇妙な物語」の世界に、自らを女優だと思い込み、自らにとって都合のよい華々しい世界を本当に生成してしまった若い女の話がある。タイトル名もズバリ【私は、女優】

傍からは、彼女の脳内で紡ぎだされたストーリーなのであって、決して現実ではないのだけれど、彼女の中ではそれが確かな現実なのであり、ひとつの真実。女優という自らの生き方に、ひとり酔っている。

これはこれで幸せなことなのかもしれない。ただ、おそろしいのは作りだされる前の、元の虚空な世界に、一度引き戻されてしまったとき。作中の彼女はもう廃人のごとくに、である。僕らもそうならないとはかぎらない。

絶対にそこへ引き戻されないように‥‥というか、むしろもう自分が何者であるかなんて疑わないことこそが、未然に防ぐ手立てのひとつとなるのだろうか。

 

 

僕が僕であるために‥‥。僕は、僕自身を保つために、ネットの世界で日々執筆をつづけている。 

 

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