なんか匂うなぁ‥匂うんだよなぁ.......
って、吊革につかまっている隣のお父さんの口臭の話とかではなくて、今年のリポＤドラフト会議。根尾さんに行くと見せかけての、まさに、大どんでんがーえし！‥いつまでも周辺で煙を巻いている北海道日本ハム、「吉田輝星指名」にわかに浮上説.......
その年の「ナンバーワン」選手を指名するのがポリシーのハム球団。しかし、これは前にも書いたけれど、何を基準にナンバーワンとしているのかが重要であって。ハム球団だってそこら辺は今日にいたるまで、具体的には述べてこなかったでしょう？
話題性、人気面重視なら、今年は吉田くんであるわけだ。過去の事例であげるなら、彼と容姿が似ていると巷で噂になっていた、斎藤佑樹の2010年。早稲田で同僚の大石達也に人気が集中し、直前まではハムも中央大・澤村拓一の指名が有力視されていた。いずれも評価が高かったなかで“決め手”となったのは、斎藤だけが持つ抜群な知名度、人気面ではなかったか。
‥‥二刀流の根尾さんもたしかに捨てがたいが、ここでもし、敢然とした姿勢でハムが単独ないし、競合しても吉田くんを引き当てたら、俺は褒めたたえるよ。『日ハムかっこいい！さすが！すてき』って。
そんで、2位3位あたりで大阪桐蔭の柿木蓮くんを指名しちゃった日にはもう‥‥。甲子園優勝・準優勝投手をセットで獲得かよっ！？みたいな展開、昔のハムだったらやりそう（笑）。さて、どうなるか。
◇埼玉カルテット
注目選手は個人的にたくさんいる。ただ、ひとりひとり挙げていくとキリないし、他にも書きたいことがあるので何名かをチョイス。気分は、Ｍｙドラフト会議。
「同郷のよしみ」も多少あるが、それを差し引いても今ドラフト、埼玉発 の球児が非常に熱い。まず、浦和学院の渡邉勇太朗投手。背格好はもちろん、投球フォームまでエンゼルスの大谷翔平と瓜二つだったことで、甲子園でも大注目を浴びていた選手。ハムならいっそ、彼に背番号「11」を与えてもいいのでは？くらい、ポテンシャルの高さには多くの関係者が太鼓判を押す。
そして花咲徳栄の野村佑希投手も、上位候補のひとり。プロでは野手として育てていきたいといった見解を示す球団が多く、今は球界でも希少な「右の大砲」候補。
中央球界では無名だった埼玉栄・米倉貫太投手も上位候補に挙げられる。プロのスカウトも絶賛、隙のない美しい投球フォームから繰り出されるストレートはＭＡＸ146キロ。伸びしろ十分。
カルテットのトリは浦和学院で選抜Ｖ左腕、早大の小島和哉投手。同じ早稲田で小島でも、彼は「よしお」とはちがって、“おじま”と読む。典型的なボールのキレで勝負するタイプの投手。後ろの方で使っても面白そう。
あと、オマケといっては失礼だが、無名も無名‥‥予選で野村佑希くんとも火花を散らした桶川西高の松岡洸希内野手。 投手も兼任していた「二刀流プレイヤー」で、根尾さんを希望して獲得できなかった球団は、埼玉のKokiの将来性にかける手もアリ？ ちなみに同地区では、やはりドラフト前は無名に近かった川越工業の太田賢吾が、ファイターズに指名されている。ひょっとしたら、ひょっとするかも。
◇仙台育英御中、その事実ホンマですか
上の【埼玉の法則】という本。数多の埼玉“あるあるネタ”が収録されているんだけど、その中のひとつに、こういったものがある。
修学旅行のコースに入らない埼玉県
このネタみて思い出したのが、元ファイターズの金村曉。彼が高校時代の修学旅行で西武球場（現メットライフドーム）に訪れていたってハナシ。いや、東京ドームならわかるけど、何が楽しくてあんなところを（高校の）修学旅行のコースに入れているのだろうと‥‥。
って、筆者も同じ埼玉県人だから今の発言は許してほしいんだが、でもこれがキッカケで当時のエース・西崎幸広の熱き投球に胸打たれ、ドラフトでは日ハム入りを熱望していたというのだから、人生わからない（※1 F党宣言！【さらば金村曉！】より）。人生を変えた修学旅行である。
福留孝介の『巨人・中日のみ』小池秀郎の『巨西ヤ、在京3球団限定』等々、以前は逆指名みたいな発言をするドラフト候補性が多くて「不人気・貧乏・弱い」の三拍子そろった日ハムなぞ、まず蚊帳の外であっただけに、仙台育英にいた“金村くん”が望んでやってきてくれた点は、自分としても嬉しかった記憶がある。
指名直後に日本ハム製品のハムにかぶりついていた、歓喜のパフォーマンス‥‥あれと同じことをしてくれる候補生たち、我々は絶賛受け入れます《了》
《参考》
（※1）F党宣言！---俺たちの北海道日本ハムファイターズ！
