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【「王子」とオヤジの憂うつ‥‥】酔っ払い親父のやきう日誌 《2020年8月13日版》

もうちょっとこう‥‥どうにかならんのん。渡邉諒の

 

 

直球破壊王 て(苦笑)

 

物書きを生業とする人間から言わせれば「破壊」と「王子」の組み合わせもよくないし、こんなに漢字ばかり続くとアジア某隣国のごとく、字面が堅っ苦しくて。

そもそも彼は、あまり王子っぽくないよ。どちらかといえばっぽい(笑)。顔は。それも踏まえて、筆者はこっちの方がシックリ来るんだけど、ね。

 

 

直球破壊神!

 

‥いいでしょう? 語感といい、ドラゴンボールに登場してくるビルスみたいで、いかにも強そうだし。

ファイターズ界隈にいる方々以外の読者に申し遅れたが、ストレートにめっぽう強い渡邉に名づけられた当肩書き? 今、大注目のプレーヤーなのだ。

 

 

www.chunichi.co.jp

 

 

スタメンに返り咲いた先月29日以降、12日までの成績は打率.340本塁打2本、打点9。一時の不調から脱して、打率と打順をグングンと上げている。

もともと「スラッガー」の素質があったのだろう。ツボにハマったときは、それこそ中田や大田といったパワーヒッターに負けないほどの、打球速度と飛距離を誇る。

 

だが、彼の本当の成長を窺わせてくれたのは、守りの方。11日から始まった千葉ロッテZOZOマリンでは二度、難しいバウンドのゴロを軽快に処理して、併殺を完成。投手を助けた。

ちょうど一年前の今頃だったか。同地でマズい守備をし、宮西尚生を激怒させてしまったのは(苦笑)。‥当時を思えば、大進歩である。

他球団を見渡しても「打てる」二塁手は、そう多くはいない。歩を合わせるように打撃開眼した近藤健介、大田泰示とともに、攻守で成長著しい渡邉がラインナップに入る、格段に攻撃力が増したファイターズ打線。他球団には脅威だ。

 

 

投球回以上の四球を与える二軍の斎藤。投球術も駆使できない‥‥

輝け甲子園の星 (2006選手権号) (日刊スポーツグラフ)

(C)amazon

 

 

◇元祖「王子」の現在地

 

甲子園高校野球交流試合。中京大中京の高橋宏斗投手が注目を集めているのだとか。

 

www.nikkansports.com

 

 

映像で確認したかぎり、たしかに速い。ただ『即戦力レベル!』というのは懐疑的で、高卒1年目からバリバリ一軍で活躍した投手は近年、松坂大輔田中将大‥せいぜい藤浪晋太郎くらいしか自分は知らない。

第一、昨年のドラフト会議を沸かせた奥川恭伸(星稜)と佐々木朗希(大船渡)だって同様なことを言われていたが、ペナントレースの1/3を終えた今の時点で、そうした一軍昇格云々の動向は伝わってきていない。

 

フォーム修正や故障やらで、プロ入りまたは大学に進学して「速度」を落とす高卒投手は案外多い。たとえば斎藤佑樹‥‥。

たまに過去の動画を観ていると、甲子園で大阪桐蔭中田翔と対戦した辺りでは、140キロ台後半にも及ぶ速球をビシバシ投じている。少しオーバーに書くなら、当時のスピードガンの誤りでなければ彼だって、早実時代は高橋宏斗君クラスの球を投げていたのだ。それが140キロ半ばに行くのも稀‥というのが、現状の斎藤なのである。

 

主戦場がファームでも「押し出し四球」に「決勝アーチを被弾」、防御率が8点台等々、最近もよろしくない見出し、情報しか目に入ってこず‥‥。先発、中継ぎでも活路を見出せないのでは、さすがに苦しい。昨年、ショートスターターとして彼を「再生」しようとした栗山監督も、これではお手上げな状態だ。

 

いよいよ正念場のハンカチ王子。再起の道はあるのか――

 

 

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