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【「シーズン回顧」vol.2 上沢直之&大田泰示】エースのやきう日誌 《11月21日版》

最新情報によると、FA宣言をしていた浅村栄斗内野手東北楽天入りが決定したと.......

 

 

ライオンズのファンではない“部外者”である私としても、この決断にはさぁ困ったゾ。誤算其の一がセ・リーグ球団に行かなかったこと。巨人あたり、どうして手を挙げてくれなかったのだろう。オリックスを飛び出た中島を獲るなんていう噂もあるくらいだ。そこにいくなら、なぜ浅村にいかない?(しかも炭谷に行って)。相変わらず的外れな補強を繰り返している。

とまれ誤算其の二。したがって西武を含めた、パ・リーグ4球団によって「浅村大争奪戦」が展開された。ニュアンス的に、高い確率で移籍を前提としていたようだったから、西武を出るなら、私個人としてはソフトバンクに行って欲しかった。

 

人によっては「意外」に感じたかもしれない。真相を述べると、実、ソフトバンク以外のパ他球団を、これ以上強化させたくなかったのである。‥今シーズンの流れを観ていて解ったと思うが、今のパ・リーグソフトバンクを抑えておけば何とかなる。

「1強」とまでは言わないけれども、ここの戦力は、やっぱり、ずば抜けていた。ソフトバンクだけを重点的にマークできる環境を、来シーズンもつくりたかったのだ。仮に浅村が加入していたら、さらに強力打線になっていたこと請け合い。

しかし、どんな王者にも「絶対」はない。今シーズンの前半、もしくは大逆転負けを喫した2016年のペナントのように、何かの拍子でソフトバンクが“こければ”、こけてもらえれば他球団にも十分、優勝の芽がでてくる。

結果、彼が楽天を選んたことで、厄介な球団がもうひとつ、パ・リーグに生まれてしまった。いわずもがなプロ野球は最終的な勝率を競うスポーツ。相手からすると“強いチーム”は1球団でも少ない方が、本当は有難いのに.......

 

 

 メットライフドーム初戦はブーイング必至か

浅村栄斗―埼玉西武ライオンズ (スポーツアルバム No. 48)

 

 

前置きが長くなった。ファイターズで今季、エース級の働きをみせた上沢直之

ソフトバンク相手には2完封を含む4勝(2敗)。一方、楽天には勝ち星なしの2敗で、パ・リーグ球団との対戦の中ではもっとも防御率が悪く、4点台だった。もともと苦手チームなうえ、来季はここに浅村まで加わる。一抹の不安‥。

連続完封した日があったかと思えば、3回8失点(5/30vs巨人)3回9失点(9/8vs楽天と、普段の安定感からは考えられないような「大炎上」を起こす試合もあった。‥残念ながら初戦を任されたCSでも、そちらの“悪いの方の顔”を覗かせてしまった感は否めない。

それでも病み上がりとは思えぬ、165回1/3投げて自己最多の11勝をマーク。マルティネスとともに、ほぼ年間を通じてローテーションを守ってくれた。オールスターにも選出され、オフには日の丸も背負った。一気にリーグを代表する投手にまで上りつめた上沢。この活躍を来シーズン以降も続けて、真のエースとして育っていってほしい。

 

 

上沢同様、前半快調に飛ばしまくった打の主役が、大田泰示。一時は30本塁打も視野にいれるほど、アーチを量産していたが........

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

指の骨折によって、約一か月半にも及ぶ長期離脱は悔やまれた。

打順は2番に固定。規定打席にはわずかに届かなかったけれど、昨シーズンよりも大幅に打率をあげて.274。14本塁打59打点。犠打はひとつも記録しなかった。

しかし、これらの数字以上に、今季の大田には活躍したイメージがある。4番を務めていた主砲には“この一本あの一本”というのがなかなか出てこないのに対し、大田のは次々と脳裏に思い浮かぶ。‥理由は簡単、勝負どころでの「ここぞの一本」が、彼には多かったからだ。

前の打席までヒットが出なくて苦しんでいたのに、最後にチームを勝利に導く一打を放つ‥‥。あのCS第2戦で魅せてくれた雄姿に、すべてが集約されていたと思う。

 

主に外野を守る、大物外国人選手の獲得が濃厚とされる。中田残留によって清宮が外野に回る可能性もあり、近藤健介と西川遥輝は過去の実績からいってレギュラーは確定的‥。来季、大田とてウカウカもしていられない様相を呈してきたが、一方で大きな「武器」もある。全体的に左打者が多い布陣、一発長打も秘めた“右の大田”が打線に組み込まれればスパイスとなって効く。

 

そして今度こそ、今年“未遂”に終わったオールスター出場を。宴の舞台は古巣、東京ドーム‥‥。きっと多くのファンが「スター」となっての凱旋を、心待ちにしているはずだ。

 

 

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