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【「ガチ速」柿木蓮 版!同級生対決の行方‥‥】 エースのやきう日誌 《2019年4月14日版》

今季(も)大幅に負け越し、イースタンリーグ最下位に甘んじているファイターズ.......

 

 

しかし、それにはちゃんとワケがある。実戦第一と言わんばかり、高卒選手をこんな開幕から積極起用している球団は、12球団でもハムくらいだろう。従来なら散々たる数字を並べてしまうルーキーが多いなか、そこはさすが知名度も高かった、今年の金の卵たち‥‥。

野手では野村佑希と万波中正(12日に1試合2本!)が早くもプロ初アーチを記録し、田宮裕涼もすでに多くの試合でマスクを被っている。注目度ナンバーワン右腕、ドライチの吉田輝星は14日現在、勝ち星こそあげられていないが、自慢のストレートで観衆を唸らせ、二軍クラスなら十分通用することを証明させている。

 

そして“世代トップ”に登りつめた大阪桐蔭卒、柿木連。吉田輝に先だってイースタン開幕戦で勝利投手となっていた。ニュースで取り上げられる機会が少ない甲子園V腕投手の現状も、今一度ここで報告しておきたい――

 

 

昨日の友は今日の敵

第100回全国高校野球選手権記念大会総決算号 2018年 9/14 号 [雑誌]: 週刊ベースボール増刊

 

14日のマリーンズ戦、in鎌スタ。前日登板した吉田輝と競わせるような形で、この日は柿木が先発を務めた。

立ち上がりの1回、大阪桐蔭時代のチームメイト・藤原といきなりの対決。初球を打ち上げて三邪飛。2番の細谷を右飛。次の三家に四球も、4番の安田をショートフライに打ち取る。

イースタンリーグで投げる柿木を観たのは、個人的に初めて。甲子園で投げていた頃はイイ意味での荒々しさを感じたのだけど、わりあい“まとまった”フォーム。やはり、プロに入って矯正されたのだろうか。ただ、初回はボール先行の投球。

 

2回。5番の井上晴哉が変化球を引っかけて三ゴロ。和田康士朗と高濱卓也には、ともにフルカウントからの連続四球で1死1、2塁。しかし続く茶谷健太が中飛、柿沼友哉を三ゴロに抑えて無失点で切り抜ける。

 

3回。藤原との2度目の対決。またも初球を打ち、今度の「同級生対決」はレフト前に落とした藤原に軍配。次打者、細谷のとき藤原が二盗(捕手・黒羽根)。細谷三振に倒れるも、三家がセンター前へ転がして、またしても一死1、2塁のピンチを迎える。

安田、セカンドを強襲するヒットを放って、1失点‥。なおのピンチで、怪力を誇る井上の打球は風にも乗ってライトスタンドへ‥‥。スリーランとなり、これで一挙4失点。続く和田を三振、高濱はレフトフライに仕留めた。

 

柿木は予定されていた3イニングを投げ終えて、3与四球2奪三振、4失点という結果だった。1イニングで4四死球を与えてしまった前回登板(4/2 対G)に続いての試練。ストレートの球速は138~144キロ付近で推移していたが、全体的に高めで(打者のベルトより上)、とにかく今日も制球の面で苦労していた。

明らかなボール球が多く、ストライクを取りにいって打たれる悪循環は、これまでの吉田輝にも観られなかった。高校時代、とりわけ甲子園での投球は見る影もなく、方向性に迷っているのか‥‥焦る必要はないけれど、それでも若干今後が心配だ。

 

 

しかしながら、府大会で柿木としのぎを削ったであろう安田尚憲履正社といい、藤原との対決も見応えあったが、将来楽しみな選手がマリーンズ若手の中にも、結構いた。育成の和田という選手も一度観てみたかった。一軍は開幕ダッシュに失敗して低迷中のようだけれど、ロッテの二軍もハムとともに、今、なかなかに熱い。

 

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