星稜高の奥川恭伸は、昨年の吉田輝星より『頭ひとつ半上』.......
そんな関係者の談話を載せた記事を見かける。注目された春の選抜では28日、習志野高校の前に敗退してしまったが、完投で二桁奪三振。‥‥なるほど前評判どおりの好投手だった。
※元日本ハムスカウト・芝草氏分析 星稜・奥川、直球はプロで即通用― スポニチ Sponichi Annex 野球
つい先日、今年プロに入った吉田の投球を直に観ていただけに 、より実感する。同じ150キロでも“めいっぱい”いってる吉田に対し、奥川君のそれは、まだ余力すらありそうな感じ。速球投手にありがちな「粗削り」というわけでもなく、案外まとまっている。昨夏の甲子園を沸かせた吉田、柿木(大阪桐蔭→日ハム)のすぐ下の世代にも、このような投手がいたとは驚きだ。
ただ奥川君以外にも、当該世代は好投手が目白押しなのだそう。なかでも話題を集めているのが、大船渡高の佐々木朗希(ろうき)投手。190センチ近い長身から繰り出されるストレートの球速は160キロにも迫るのだとか。スケールの大きさは、まさに大谷翔平クラス。このプロも大注目する投手に、早い時期から首ったけとなったのは、“もちろん”あの球団だ。
相変わらず、わかりやすい球団だ。一度惚れたら浮気をしない、愛を貫くのが栗山監督(笑)。大谷も、田中正義も“宣言通り”指名に行った。
元来、ダルビッシュ・大谷をメジャーに送った日ハムと東北にある高校は相性が良く、昨年には吉田輝も加わっている。あと、その吉田輝に背番号「18」を与え、今現在も「11」を空けたままにしているのも、気にはなっていた。なんとなくだが、佐々木君のために空けて(待って)いるような‥。
でも実際、それくらいのコトはしたくなる。大谷の姿も重ねてみたくなる‥‥。今年のドラフト会議が楽しみだ。
まだまだ速くなる
◇大きな新戦力
29日、いよいよプロ野球が開幕する。昨シーズンの北海道日本ハムファイターズは、いきなり開幕3連敗を喫し、出鼻をくじかれた。何とか盛り返していったけれど、あれで西武を勢いに乗せてしまったことの方が、結果的に痛かった。今年は、ホームでオリックス相手だから、さすがに昨シーズンのようにはならないと思いたいが‥どうなるだろうか。
今年、個人的にイチバン期待しているのは、そのオリックスから移籍してきた金子弌大と、野手なら台湾の大王こと王柏融。‥ベタで申し訳ない(苦笑)
でも、いまいちど冷静に考えてみてほしい。沢村賞投手の旧・金子千尋がいるファイターズ‥‥。筆者の中では、つい最近までダルビッシュや田中将大と肩を並べられる投手であったという認識。もうこの事実だけで、大興奮ものなのだが。
オリックスが金子を自由契約にしたのもそう。普段マネーゲームには加わらない(加われない)ファイターズが獲得を目指し、入団にこぎつけた‥。これが仮にFAだったら、また事情は変わってきたはず。‥本当に、金子獲得は奇跡的なことが重なって起きた産物なのだ。栗さんのセリフが、また泣かせてくれる......
ウチを選んでもらったときから一度優勝というものを絶対にプレゼントしないといけないとも思っていて ※(1)
ワン・ボーロンもしかり。異国の英雄にウチを選んで“いただいた”。ある意味、金子よりも衝撃度は大きかった。レアードが抜け、清宮も離脱。長打力という観点ではマイナスな部分も多いだけに、台湾で無敵を誇った「大王」のバットに期待を寄せたい。
《参考》
(※1)週刊ベースボール 2019年 4/1 号 特集:熱戦開幕! プロ野球2019シーズン大展望