今季初の4連勝、その立役者としてほとんどの人が注目もしていなかった宇佐見真吾を「影のヒーロー」に挙げていたBIGBOSS.......
ナイスな人選である。この連勝期間中、3試合にマスクをかぶって先発投手の好投をアシスト。金子千尋の復活勝利や伊藤大海の完封勝利も含まれていて、内容は濃い。近年スマートな捕手が増えてきているなか、碓のようにドッシリとした昭和体型な?宇佐見には、なにか観ていて安心感がある
打っても得点の起点になるなど計10打数5安打。打撃でも頼もしさを見せてくれる今シーズンの宇佐見だが、聴くところによれば「バリーボンズ打法」を取り入れていたことが好調の要因に繋がっているのだとか。
宇佐見とボンズ、ボンズと宇佐見‥‥。意外すぎるコラボレーション。これはMLB現役時代に同僚だったボンズ氏の打撃を目の当たりにした、BIGBOSSからの助言によるものらしい。北海道日本ハム移籍後、打率2割オーバーの経験がない宇佐見が16日現在で.270。昨年までの彼を観てきた人とすれば、これはかなり劇的な変化である。
「ボンズ効果」でこの数字をどこまで伸ばせるか‥‥いや、もう贅沢は言わない。宇佐見にかんしては2割5分以上打ってくれたらいい(笑)。攻守で一皮むけた背番号「30」に、BIGBOSSならずとも注目したい。
フィニッシュの仕方が今の宇佐見と酷似?
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◇万中の全集中?
『キャンプ中に谷繁氏から何を教わった?』そう現在二軍調整中の清水優心にツッコミをいれたいのをグッとこらえ(苦笑)、最近2番手捕手になりつつある、梅林優貴がスタメンだった15日の福岡ソフトバンク戦が実に爽快であった。
2死からタイムリー、特大弾あり、スクイズ&重盗の小技も絡めながらの圧勝劇。とても最下位にいるチームとは思えない、アグレッシブな攻撃が目立った。
久々となる万波中正の5号アーチは、左翼スタンドの上段席へ。広い札幌ドームであそこまで飛ばしたのは、ひょっとしたら斎藤佑樹から放った中日時代のトニー・ブランコ以来かもしれない。まさに助っ人外国人級のパワー。
それでいて、このところセンターから逆方向への「巧打」が出始めてきた。当日打った三塁打も右中間への打球だったし、前々日に千賀滉大から打った二遊間を抜くゴロ(決勝タイムリー)も「らしからぬ」軽打といった塩梅‥。こうした打撃が継続的にできれば、打率だってドンドン上がっていく。
16日時点で打率ジャスト2割ながらも、チーム2位タイの14打点をマーク。それもそのはず、得点圏打率が.375。これは、ある程度出場機会を与えてもらっている選手の中では松本剛に次ぎ2番目に高い数値だ。ちゃんと「ヒーロー」になれる場面を心得ている証左なのか。
‥だとすれば、BIGBOSSの遺伝子は確実に万波にも受け継がれている(笑)