民放各局のうち、ひとつのチャンネルしか視ることができなかったとしたら........
若者の「テレビ離れ」が言われるようになって久しい。いささか時代錯誤のお題ではあるが、若くはない私はほぼ毎日テレビを視るw 各局に大体ひとつ程度は好きな番組があるけれども、自分なら迷わず「テレビ東京」を選ぶだろう。
ここのすごいところは土日以外のほぼ毎日、映画が送られていること。いわゆる【午後のロードショー】枠である。有名無名問わず、莫大な製作費がかかった作品をタダで視られるのだ。こんなありがたいことはない。
仕事等の関係で録画視聴しているため、私にとっては【夜のロードショー】となるのだけれど、でもコレの良いところは、やはり中には合わない作品もあって、そういうときは途中で打ち切ってしまう（笑）。しかし、おかげで「食わず嫌い」もだいぶ解消されて、今では様々なジャンルの映画を愉しめるようになった。
そこで今回は、約半年を終えた2022年【午後のロードショー】枠の中から特に印象に残った作品、お勧めしたい作品 ベスト5を紹介したい。なお、過去に視聴経験のあった【セブン】【ユージュアル・サスぺクツ】などは除外とした。
5位【ザ・インターネット】
インターネットを介し、政府の機密情報を知ってしまった主人公（サンドラ・ブロック）が存在そのものを消されてしまうという、現代にも通ずる？リアル系サスペンス。「存在」といっても、命が狙われるとかのありがちな展開ではなく「端からいなかった」ことにされる。
彼女は「自分」を取り戻せるのか？ これが本当に大まかなストーリーなのだけれど、同映画、近ごろ本国でもよく耳にした「フロッピーディスク」が大活躍する。ちなみにこの作品が劇場公開されていたのは今から27年前。‥そんな代物を、山口県某A町は2022年現在でも重宝していたのである。
4位 【D-TOX】
異常者に恋人を殺害され、酒に溺れるようになったFBI勤務の刑事を演じたのが、シルベスター・スタローン。‥個人的に「強い」出演作品しか目にしてこなかった私にとって、アル中の影響か、手も震えながらの彼を見たのには、軽いショックを受けた（笑）
しかし、閉鎖病棟に入れられてからはいつもの「強い」スタローン氏が復活。独自に事件解決に向かう。なお、この上半期までで氏の主演作品は複数回放映されており、他に【クリフハンガー】【暗殺者】【デイライト】がある。
3位 【フライト・ゲーム】
飛行機内での事件に巻き込まれてしまった航空保安官役に、リーアム・ニーソン。逃げ場のない空間の中で行われる連続殺人に、自身が犯人の疑いまでかけられて‥。真犯人を突き止めるべく立ち上がったリーアムと、ごく一部の彼の味方。けっこうなスリルが味わえた。飛行機モノでは「傑作」の部類に入れられるのではないか。
2位 【ポンペイ】
実在するその名の通り、ある程度「史実」に基づいた作品。ヒットしたとかはあまり聴かないが、アメリカ作品らしく制作には相当カネがかけられていたと思う。
（C）amazon
大噴火が始まってからが当作品の見どころなのかもしれないが、そこに至るまでに描かれた当時の人々の日常、しきたりといった部分がなかなかに興味深く‥。見せ物にするため捕らえた奴隷を決闘場で戦わせるシーン、美しき演者たちの恋愛模様にも目を奪われる。
また、人気米ドラマ「24」でジャックバウアーを演じるキーファー・サザーランドが今回「悪役」に回っていたのも新鮮だった。
1位 【アンノウン】
当方、ジャニュアリー・ジョーンズの大ファンｗ 劇中、幸運な彼女の夫役を演じたのが、リーアム・ニーソン。ふたたび登場だ。
不慮の交通事故で記憶を失くした夫。病院を抜け出したら、状況が一変していた。彼を知る者は誰もいない。妻からも突き放されて傷心するなか、放浪のなかで得たあるヒントを頼りに、コトの真相を突き止めようとする‥‥。
まったく予想外の展開に大満足（笑）。言われてみれば辻褄が合っているような気がして、振り返っての「確認作業」が愉しかったりもする。意表を突かせてくれた点で、本作品が上半期ナンバーワンだ。
いかがだったろうか。ややサスペンス調に偏ってしまった感はあるが、そこは個人の趣味ということで（笑）。他にも多くの賞を受賞した【グリーンブック】、第3弾までが一挙に放送された【スパイダーマン】シリーズ等、印象深い作品はあった。
今後も変わらずに映画、午後のロードショーを愛でていきたいと思う所存。
