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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

杉谷拳士の憂うつ

チーム内での知名度は、上から順に大谷翔平中田翔....

 

彼らはサムライジャパンにも選出されたメンバー。トップ2は揺るがない。そして、ナンバー3につけてくるのが、ハンカチ王子こと斎藤佑樹‥‥のはずだった。最近、この牙城を崩す勢いで台頭し始めてきた男がいる。

 

杉谷拳士だ。北海道日本ハムでは主に「スーパーサブ」的な役割を担っている彼が、敵地でウグイス嬢にいじられ、同僚の中田と息の合った(?)を掛け合いをみせ、石橋貴明にかわいがられているうちに‥いつしか“全国区”になっていた。

 

 

杉谷を長年みていて気付いたことがある。この男、「間がいい」のだ。特別オモロイ発言をしているわけでもないのに、観衆あるいは視聴者から笑いをとれる要因は、コレだろう。なにか若き日の松本人志にも通ずるような、絶妙な間(マ)‥。

ウケを狙って外しまくる帝京の先輩・森本稀哲とは一味ちがう。彼がお笑い界の大御所から目をかけてもらえるのも、解る気がする。

 

たとえば昨シーズン、ヒーローとなった数少ない試合で見せた、8月3日の千葉ロッテ戦‥。突然、背後からレアードに水を浴びせられたあと、数秒の時間をおき、きちんとマイクに向かって『なに?』と口にする間、つくった表情がなんとも素晴らしい。

 

‥あの数秒間にうちにこれを「オイシイ」と瞬時に判断した杉谷は、明らかに“テレビ向け”のリアクションを取ってくれた。そう、スポーツニュースでそこを切り取られるのも計算ずくで。“素人”にはなかなか出来ない芸当だ。

 

 


日ハム・杉谷拳士のヒーローインタビュー中にレアード乱入!

 

 

昨シーズン、北海道日本ハムの二遊間は不動だった。しかし、それは他に代わりがいないという事情もあった。ベテランの田中賢は後半、不調に陥っても試合に出続けねばならず、こと内野にかんしては選手層の薄さを実感する。

したがって、陽岱鋼人的補償に、私は内野手を獲得するものとばかり思っていた。足も使える藤村、片岡辺り‥。正直欲しかった。

 

 

田中賢を脅かすような選手など存在しないーー

 

いや、よくよく考えてみたら、杉谷拳士がいるではないか。栗山監督の起用の仕方のせいで、忘れがちなのだが、彼の二塁守備。これがまた絶品なのだ。二塁とともに、難解なセンターの守備にも就ける稀有なプレーヤー。

非常事態に備え、杉谷をベンチに置いておきたい監督の意図も判るが、今季は定位置争いにも参戦させるべき。年々打力も上昇。とりわけ「非力」とされていた左打席でも、長打を打てるようになってきた。小技も利き、先述の試合で見せてくれたような勝負強さと、意外性も兼ね備えている‥。

 

考えれば考えるほど、杉谷をただベンチで余らせておくのは、もったいない気がしてきてしまう。日本シリーズの総出場時間は「20分」、ある番組で石橋からそうイジられていたが、本来、彼はそんな程度の選手ではない。レギュラーを張れるだけの力を持っている。本業でますます「ケンシ」の名を知らしめることを、今季期待したい。