パ・リーグを揺るがす球界再編騒動があった際にも、良い意味で「蚊帳の外」だったハムが、まさかコロナ当事者になろうとは........
GWに野球がない。プロ野球が観られない。しかも二年続けて‥‥。
結果として巻き込む形となってしまった千葉ロッテのファン方には、私もイチ野球ファンとして、ガチに申し訳ないと思う。
今季はすでに東京ヤクルト、巨人でも起きたし、コロナ感染は仕方ない。ただ、先日の埼玉西武戦においても調子のよかった郡拓也がベンチから外れていたりと、何か少し様子がヘンだなとは感じていたが、まさかここまで拡がっていたとは。
当初の発表では三名ほどで、(ゲームを支配する)投手に感染者が出ず内心ホッとしていたのも束の間、今や完全にクラスター状態。いちばん恐れていた事態に‥‥。
今後、北海道日本ハムはどうなってしまうのだろう。7日からの試合再開を目指すというが、それも分からない。開幕からの低空飛行といい、悪いことは重なるものだ。
こうなってしまえば、たとえ敗け試合でもあっても、野球が観られているうちは、まだ幸せだった。チームの弱さに愚痴ばかり吐いていた、それまでの自分を恥じよう。今は、ただ野球が観たい。はやくファイターズの野球が観たい。
◇Weekly Fighters
先週は苦手の福岡ソフトバンク相手にカード勝ち越し。初戦、先発の加藤貴之が7回を投げて2失点。対左腕用で起用された川島、柳田・グラシアルの中軸を無安打に抑えたのが大きい。ヒーローインタビューでは口数の少なさから社会人野球の先輩、松中信彦氏から「ダメ出し」を受けていたが、ハムファンから見れば、まぁいつものこと(笑)。今季ここまで先発ローテに組み込まれている投手の中で唯一の、敗けない男。
二戦目は伊藤大海が、登板5試合目で初勝利。各局のスポーツニュースでは近藤健介のツーランが出た際、ベンチ内での「はしゃぎっぷり」ばかりがクローズアップされていたが、ホークス打線の追い上げを食らって、実、試合終盤はずっと固い表情だった(苦笑)。その先鋒、抑えの杉浦稔大が2被弾で翌日登録抹消‥。故障ではない模様で、早期の一軍復帰が待たれる。
三タテを狙った最終戦は1-2の惜敗。先発・池田隆英の好投も報われなかった。初スタメンの王柏融の「暴走」も取り沙汰された(三塁憤死、結果は二塁打)。でも、アレはアレでいいではないか。二塁より、三塁に走者がいた方がいいのは明らかで、続く打線も下位‥。二塁に残っていたからって、得点できた保証はどこにもない。結果として点を取れなかっただけのこと。ワン(王)だけを責めるのは少しちがう。
福岡から札幌に帰って、埼玉西武戦。バ―ヘイゲンが今季最長、6回途中まで投げて3失点。敗戦投手にはなったものの、彼も、ある程度「手応え」をつかめたのではないか。救援陣に不安を残す北海道日本ハムにあって、バ―ヘイゲンの「本格復帰」は頼もしい。
杉谷とともに、緊急昇格した平沼翔太。サードでのマズい守備が失点に繋がる。これは平沼にかぎらず、昨シーズン、何度も目にしてきた光景‥。ときに内野の全ポジションを守らされ、でも失策を犯さない谷内亮太から、若手は少しでも「盗んで」ほしい。
ツキが変わって5月。終盤まで劣勢の展開も、相手守護神・増田達至を撃って、3点差をひっくり返す逆転サヨナラ勝ち。‥こういっちゃナンだが、コロナ禍中止前に、イイ夢を見させてもらった(苦笑)
このような試合は、逆によく「やられた側」。あっさりと敗けてしまうことも多い北海道日本ハムにあっては、わりと珍しい。サヨナラ四球を選んだ杉谷拳士。壇上で『なんか、すいませーん』の連呼。
むろん、(一球も)バットを振らずにヒーローになってしまった‥というのが真意なのだけれど、今は、この言葉をハムと当たる予定だったチーム、関係者およびファンの皆々様に送りたい想い。
って、こればっかりは『すいません』では済みませんよね。さすがに.....