佐々木クンと日ハムが両思い‥‥って、ほんまかいな
のっけからデカ文字で失礼。いや‥もし、本当にそうであったなら嬉しいけれど、さりとて周囲はあまり煽らないでほしい。その辺の理由ついては後述する。
会見で北海道メディアから日本ハムの印象を聞かれた佐々木は「(6月の1位指名宣言は)率直にうれしかった。とても若い選手が多く、すごくいいチームだと思っています」と相思相愛のメッセージを送った。果たして意中の球団に引き当ててもらうことはできるか
この箇所。「北海道メディア」と言えば聴こえはいいものの、主は道新スポーツだ。筆者も会見の様子は確認させてもらったが、実、“むちゃ振り”もいいところで、若干困った様子も見て取れた。
1位指名予告に『率直にうれしかった』発言のあと、大勢のマスコミ、関係者がいるなか、立て続けに日本ハムというイチ球団への印象を問うた、道スポ記者の“商魂”たるや。
このとき時間にして、どうだろう。だいたい5秒くらいの沈黙の間があってから『とても若い選手が多くて‥』そう、佐々木クンは“絞り出すように”発言してくれた。笑顔もなし。いわば半ば強引に、彼の口から「ハム好印象♪」が引き出された形なのである。‥本当のところは。
夢の続きは‥‥
そもそも、これだけで“両思い”と捉えるのは、いかがなものか。若い選手が多いのは、言ってみればどこの球団にも当てはまることであり「マニュアル」通りだった可能性も否定できない。筆者もその手の“勘違い”は以前、けっこうしてきた方だから、より慎重になっているのは確かだが、ドラフトくらいは前向きに考えよう。
たとえば笑顔がなかった点についてなどは、単に彼の「性格」なのかもしれないし、あの質問においても、別に困っていたのではなく、シャイな顔を覗かせていただけなのかもしれない。そういえば、そういう類の情報も事前に得ていた。‥意中のカレが本当に“ハム好き”であったなら幸いだ。
しかし、たとえ「両思い」であっても簡単には結ばれないのが、ドラフトの哀しき宿命。‥というか、その想いが強いほど「ドラフトの神様」は両者を引き離すような気がしてならない。過去のドラフト会議を見ていても、ほとんどがそう。だから、なるべく口には出さない方がいいのだ。‥イジワル、ではない。ドラフトの神はどうしても“試練”を与えたがる。
※栗山監督「入ると信じてるよ」佐々木朗希との縁祈る - プロ野球 : 日刊スポーツ
そう、この心意気がいいだろう。我が球団に入ってくれるとひたすら信じ、疑わず、祈りさえもしない‥‥。すると、こちらにイイ風が吹いてくる。永遠の若大将、原辰徳氏。希望する巨人軍入りを疑わずにいたら、藤田監督が難なくクジを引き当てたというエピソードが、まさにそれを象徴している。
以前触れたとおり、多少あるデータに基づいてではあるが、筆者は佐々木投手のハム入りをすでに確信。ここに書いている事柄も他人に口外しないでほしい。騒がず、静かにその時を待とうではないか。さすれば、かならず望みとおりの扉が開かれる――