今でもたまに聴く、モーニング娘.....
といっても、最近のは分からないが、まだ辻とか矢口あたりがいた頃のだから、もう10年以上前の曲になるのか。またベタなラブソングを唄うAKBなんかより【LOVEマシーン】に代表されるような、聴いてて愉しい曲がモー娘。には多い。つんく礼賛。
歌の途中に、メンバーの、なにか台詞らしきものが入る曲が、当時よくみられた。【ハッピーサマーウェディング】は、中澤裕子が情感こめて『紹介します。証券会社に勤めてる、杉本さん。背はまぁ低い方だけど、優しい人』なんて言い出す。歌のなかに「まぁ低い方だけど」て‥。つんくマジック炸裂。コレを大マジメにカラオケで唄ってくれるお嬢さんと、一回会ってみたかった。
【ハッピー】がいわば中澤裕子の“主役”とするならば【ザ ピース!】は、石川梨華。中沢同様、間奏でこう彼女が語りだす‥‥
青春の1ページって 地球の歴史からすると どれくらいなんだろう
あ~ぁ 愛しいあのひと お昼ご飯なに食べたんだろう?
曲のなかに『あ~ぁ』である。このときの石川は“ぶりっ子”丸出しなのだが、単純な男は一発でノックアウト。あらためてみると、たしかにかわいひ。
あ~ぁ 巨人にいったダーリン お昼ご飯なに食べたんだろう
‥なんて、32歳になった彼女はもう口にしないと思うが、ここから本題にいこう。
年下のダーリン・野上亮磨(30)のFA巨人入りが正式に決まった。嫁が嫁だから、野上も、おそらく「全国区」の投手なのではあろう。しかし、曲がりなりにも彼の投球をよく見てきた人間として、なぜ、巨人がそこまで欲したのかが理解できない。
野上にいくなら、大金を注ぎこんででも、昨オフの岸孝之にいくべきだったと、思ってしまう。今季11勝をあげたけれど、前年が3勝、その前の年も7勝で、勝ち越してもいない。ハッキリいって「並」ランクの投手である。彼とは敵チームとして対戦する機会も、かなり多かったが、別にイヤと感じたことはない。
辻監督はすでに「人的補償」を利用し、巨人から投手を獲得することを明言している。同制度で、もし内海哲也とか大竹寛あたりの投手が獲れるのなら、むしろ埼玉西武は「ラッキー」なのではないかと。ちなみに嫁の方は阪神ファンだったらしい。年下夫のせめての意地か、巨人以外に取り手がなかったのか‥。あ~ぁ。
◇人的補償の歴史
北海道日本ハムの大野奨太(30)捕手の中日入りも決定。先にオリックス入りが決まった増井の件もあり、ファイターズとて「人的補償問題」は他人事ではない。
ドラゴンズの選手に関しては、正直よく分からないのだが、まさかの谷元圭介が“指名”されたら傑作だ。トレードまで遡って“出来レース”の疑いをかけられること請け合い。投手なら山井大介。大ベテランだが、中継ぎ1イニングくらいなら、まだ戦力になるのではないか。野手は、ドラフトで注目を浴びていた高橋周平。というか、彼しか若手の野手は存じ上げていない。今、どこを守っているのからすら知らないけれど、二遊間なら、少なくとも中島、石井一あたりよりは打ってくれそうな気もする。【第二の大田泰示】を目指すなら、このタイミングしかない。
これを機に、少々「人的補償」の歴史を振り返っていたら、川邉忠義投手を思い出した。ご存知、人的補償の球界第一号選手。
89年ドラフト2位で巨人に指名された逸材でありながら、6年間も一軍登板がなかったとは、クビにならなかったことも含めて不思議である。そんな川邉が河野博文の補償でファイターズにやってきた。
春先、まだ二軍でくすぶっていた河野を尻目に、川邉がプロ初勝利をあげたロッテ戦‥。痛快だった。まさかこの1勝のみで終わるとは思わなかったし、やはり‥というべきか、河野の方が徐々に活躍しだした。
結果、川邉は河野を超えるまでには至らなかったが、人的補償にまつわる、なかなか面白い人間模様を日本で最初に拝めたのはファイターズファンであると、私たちは自負している。
だから、よけいに!金銭での補償のみといった至極「つまらない選択」は、避けて頂きたいものだ。