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【逆転優勝へ――鍵を握るのはあの投手】 エースのやきう日誌 《2019年7月12日版》

王柏融(ワンボーロン)が肩の負傷によって全治4週間.......

 

 

戦線離脱中の大田泰示はさほど重症ではないと見ているが、王の故障はさすがに深刻だ。69試合の出場で打率.281、本塁打3、打点32という成績は“助っ人”とすればいささか物足りない数字。けれども、彼には他の選手にはない勝負強さがあったし、開幕当初、酷評されていた外野守備も、最近は目に見えて上達ぶりが窺えた。「大王」が本領を発揮するのは、むしろこれからだとも思っていただけに、悔やまれる。

 

 

ファイターズは前半戦をリーグ2位、貯金2つで終えた。可もなく不可もなく‥‥そんなところだろうか。一個人的には、もっとやれたと感じるけれども。やはり、いちばん誤算だったのは、王とロドリゲス以外の助っ人がまったく機能しなかった点。

当然、首脳陣は今季も二桁勝利を見込んでいたであろう、ニック・マルティネス。彼は最近になってようやくキャッチボールを始めたらしい。バーベイトは相変わらず不安定な投球を続け「勝利の方程式」の一角を担う予定だったハンコックは、今どこで何をしているのか私は分からない。

開幕前はもっとも期待値が低かったにも拘わらず前半戦は3勝10HP、ロドリゲスの奮迅な活躍がなければ、まさに“壊滅状態”であった。‥モヤさえ放出できる、優秀な外国人選手を揃えたドラゴンズあたりが羨ましい。

 

 

「助っ投」には、もうあまり過度な期待を寄せない方がよさそうだ。戦列を離れたチームの大黒柱・上沢直之の代わりには、先発転向がハマりそうな浦野博司に期待したい。

速球に落ちるボールを駆使した投球スタイル。入団当初は先発を務め、中継ぎから抑え、シーズン途中に再度、先発に転向‥‥。辿ってきた道といい、今の浦野が3年前の増井浩俊とダブって見える。

誰も予想しなかった先発・増井。結果的に勝ち星を重ねた彼が逆転優勝の立役者に‥。あの当時の栗山マジック、最高傑作といっていいだろう。

 

 

オーナーズリーグ20弾/OL20 057F増井浩俊GR

(C)amazon

 

 

中継ぎ投手として迎えた今季は勝負所で痛打を浴びるシーンが多く見られ、また被弾も多かった。先発なら試合展開次第で多少の被弾、フォークボーラーにありがちなワイルドピッチも恐れず、打者に立ち向かっていける。いっそう攻めの投球に転じた浦野も、増井のときと同様、劇的に変わる可能性がある。

前半戦最後の登板となった8日のロッテ戦では、さっそく5回1失点の好投。勝利投手となった。3年前、増井が先発転向後に初白星をあげた舞台も、奇しくも千葉でのロッテ戦‥。この後、順調にステップアップしていき、プロ初完投・初完封まで達成したが、浦野もこれに続くことができるかどうか注目だ。

 

 

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