近ごろ、不名誉な形で「所沢市」が誌面を賑わせている.......
市内に住む中学生が同じ学校に通う同級生を殺害したという、アレだ。さまざまな憶測がなされるなかで、目下のところ、より多くの市民が頭を悩ませていたのは実、この事件についてではない。秋の閉店が正式に決まった、イオン所沢店問題である――
9月末までということは、市の一大イベント「ところざわまつり」が開催される頃には、もう姿を消している。‥売り上げが芳しくなかったのが最大の理由のようだけれど、同店の根強いファンはけっこう居た。38年の道中、一度閉店が決まりながらも反対する市民の声によって存続となり、ダイエーが撤退したあとはイオンによって受け継がれ、今日に至る。ここには数々の“ドラマ”があったのだ。とうとうその歴史にも、終止符が打たれてしまうとは......
所沢といえば、プロ野球・埼玉西武ライオンズのお膝元。オフになれば毎年、イベントで選手が訪れにきていた。‥野球で思い出したが、7月18号の週刊文春【野球の言葉学】にて、先月末、中日ドラゴンズからオリックスバファローズへ移籍したスティーブン・モヤに関する記事が愉快。中日時代に通い詰めていた「イオンモール」が移籍先の本拠地近くにもあると知り、心底安心したのだという。イオンがホーム‥‥庶民の筆者にはその気持ち、よく解かる(笑)
今回はそんなホッコリとする記事も掲載されていた文春から、キになった記事を独自にチョイスしてみよう。
◇1.下町冷蔵庫殺人「連れ子の娘にアザ」「蝶を飼育」和菓子店主の裏の顔
荒川区で起きたこの事件の一報を最初に見たのは、NHKのニュースだった。娘の遺体が業務用冷蔵庫の中で発見され、彼女の父親は、その後に川で自殺していたというミステリーな具合は、テレビドラマさながら。
記事によると、具体的な殺害理由は現時点で不明ながら、やはり父親と娘との間に“ただならぬ”何らかのトラブルがあった模様‥。和菓子屋店主は隣近所からの評判も悪くなく、仕事と子供の教育にも熱心。小学校低学年のときに彼女の同級生が発見した「腕のアザ」は虐待を匂わせるテイで「蝶の飼育」を“裏の顔”と安易に表する記事もどうかと思うけれど、一家に、外から窺い知れない闇があったのは確かなところだ。
◇2.秋篠宮「動物撮影にご執心」と紀子さま「禁断の猛ダッシュ」
今年は元号が変わったことで皇室の特集が数多く組まれ、また昨今は(小室氏絡みで)眞子さまに関する記事が各所で乱発されているのもあって、秋篠宮ご一家についても、だいぶ詳しくなった筆者(笑)
そうした特集記事を読んでいると『紀子さまは普段、宮内庁の職員に対してキツい言い方をされる』などといった、遠くから眺めているしかない我々からすると、にわかには信じがたい文章をよく目にする。
‥しかし、文春記者がポーランドとフィンランドまで単独で同行した、こちらの「密着取材」は、秋篠宮ご夫妻の柔らかなお人柄が伝わってくるような、秀逸記事。ちなみに小見出しにある「動物撮影」に用いたのは、ご夫婦揃ってiPhoneだったとか。現地の方、鶏や犬との交流も微笑ましい。