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【1993「ひとつ屋根の下」今昔物語 ※一部ワイドナ目線】エースのドラマ日誌 《2020年2月12日版》

前回からの続き.......

 

 

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スペシャル版を除けば【古畑任三郎】で最後の敵となった、江口洋介。古畑をして『一番危険な犯人』と言わせた知能犯の役柄。かつては、今はもう誰も口にしなくなった「トレンディドラマ」の常連であり、前出の【東京ラブストーリー】では三上健一役として出演した。

 

当時の江口といえば、なんといっても長髪「ロン毛」がウリ。その歴史は木村拓哉などよりもはるかに古く、長髪キャラでいた期間も、かなり長い。

見た目はイケイケ‥‥のわりに、多くの作品に出演してきた野島ドラマでの彼は、女性にまったくモテない(笑)。少し昭和的な言い方だけれども、明らかに“三枚目”の路線だった。【101回目のプロポーズ】【愛という名のもとに】ではいずれも、本命のコと上手くいかず後塵を拝す。そして、【ひとつ屋根の下】での柏木達也‥。

ここでも女性に振られまくり、柏木小雪との関係も、けっきょく最後までハッキリしなかった。‥でもまぁ、こういった役の方が、かえって親しみが持てるのは確かである。野島ドラマと出合い、役者として幅を広げることができたのは、彼にとってもプラスであった。

 

小雪役を演じた、酒井法子。後年ワイドショーを騒がせた彼女も、女優として本格的に躍進したのが、このドラマ。現在進行形の?会社経営者との報道以上に注目されていたのが、当の野島氏との恋の行方である。実名こそ伏せていたが、著書【贖罪】の中でも、それは語られている。平成時代、よく想像する『もし、ふたりが一緒になっていたら』 のMyベストスリー。‥ちなみ、ノリピーと野島氏の他は「華〇朋美×小室〇哉」「浜崎〇ゆみ×長〇智也」である。

 

しかし、“一線を越えた”氏の気持ちは解からないでもない。あの「ひと屋根」版ノリピーを見ていたら、大抵の男は惚れてしまうだろう。達也と雅也との間で揺れる微妙な乙女心や、兄弟たちを想う暖かな人間性を、ピー嬢は巧く表現していた。『ウサギって寂しいと死んじゃうんだから』 を真顔で口にできるオトナは、彼女‥‥そう柏木小雪だけである。

 

 

「ひと屋根」から“全国区”になったという点においては、福山雅治の右に出る者はいない――

 

BROS.

 

(C)amazon

 

江口の達也とちがい、大モテだった福山の雅也。シリーズ一作目では女優(の卵)と付き合っている。序盤は、銭ゲバで心底ヤな奴に描かれていたが、早々に改心(笑)。しっかり者の次男として、一家の精神的支柱となった。

 

当作品でそれまで以上に知名度と人気が上昇し、4年後に放送された【ひとつ屋根の下2】には出てくれないのでは?との懸念も囁かれたが、最初と最後だけ登場。最終盤に、妹の病気を治すため日本に帰国。‥という結果的に、一番おいしいところを持っていく、さすがの福山なのであった。現実の雅「ましゃ」も、いまや一児のパパ。

 

幸運にも雅也の恋人役を射止めたのが内田有紀。さんざん彼を振り回した、今でいう「ツンデレ」タイプである。このドラマの直後、アイドル並みの人気を誇っていた。なぜかその“寿命”は短かったのだけれど。

 

清楚な次女・柏木小梅役には現代なら、清原果耶あたりがシックリ来る‥。本家は大路恵美だ。兄妹にはわりと満遍なくスポットが当てられていた。レ〇プ被害に遭った彼女が「オオトリ」である。

福山との“再共演”が話題になることはあっても、以外で彼女の活躍はあまり耳にしない‥。「ひと屋根」放送当時は、まだ17歳だった。若くして難役をこなした大路の高い演技力は確か。もっと評価されていい。

 

ドラマで“地味役”といっていい、四男の文也を演じた山本耕史。長らく日の目を見なかったが(ある作品では女装させられたり)、のちの大河で土方歳三役が大ハマり。兄妹たちとも肩を並べるスターに。世の女性方が「ましゃロス」なら、筆者は堀北「マキロス」‥。柏木文也の大・下克上だ。

 

前回記事でマラソンの話をした。「ひと屋根2」でも懲りずに、今度は和也に走らせた‥‥。和也役の、いしだ壱成。彼も90年代後期は野島作品のレギュラーと化し、主演を務めた作品もある。だが、公私で明るい話題の多かった山本耕史とは対照的に、近年の壱成といえば、年下の恋人がどうのといった情報しか伝わってこないのは哀しい。

 

明暗分かれた、柏木家の人々の未来――

 

 

《参考》

贖罪

 

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