2日のオリックス戦のような、土壇場の土壇場で勝ちゲームを逃した日には『俺の3時間57分(試合時間)を返せ』 そうも愚痴たれたくなってしまう........
その試合を含め後半戦、驚異的なペースで「引分け」を量産する北海道日本ハム。15戦で、早くも5試合目の引分け。通算14試合目のドロー劇で、年間最多引き分け数をアッサリと更新した。簡単に後半の引分け5試合を振り返ってみると.....
8/15 対H 0-0 【打線が無安打無得点に封じられる】
8/20 対E 3-3 【9回、杉浦が制球を乱し4与四球で1失点】
8/24 対M 3-3 【9回、杉浦が4長短打を浴びて3失点】
8/28 対L 8-8 【7回、左腕の堀が4失点し最大7点差を追いつかれる】
9/02 対Bu 6-6 【9回、「代役」守護神のブライアン・ロドリゲスが4失点】
最初の福岡ソフトバンク戦を除き、リードを保てず、引き分けに持ち込まれたのが、実に4試合‥。いちおう「勝ちパターン」の継投であるにもかかわらず、逃げ切れなかったのだから一層タチが悪い。
こういった試合を繰り返し見せられると、毎試合のように走者を背負い、ヒヤヒヤさせられながらも最終的にはキチンと試合を締めていた、かつての迷ストッパー・武田久や増井浩俊が偉大にも思えてくる(笑)
もっとも堀瑞輝、ロドリゲスも年間を通してみれば安定はしていた。後者も慣れないポジションで、多少同情の余地はある。‥やはり、クローザーを固定できないと色々なところにしわ寄せが来てしまう。来シーズンへの課題がまた一つ、浮き彫りとなった。
◇「記録マニア」オヤジのひそかな楽しみ
先月下旬から、いくらかチーム成績が上昇傾向にあるとはいえ、もうさすがに上位進出は困難だ。前半戦、あまりにも敗けすぎた‥。となれば、上位イジメや個人成績に生き甲斐を見出したい。優勝争いなどまるで縁のない時代から観てきた筆者にとって、こういうのは慣れっこだ。
細かな戦績をみると2日現在、首位のオリックスに勝ち越している(8勝6敗3分け)。しかし、2位の千葉ロッテに5、4位の福岡ソフトバンクには7っもの勝ち越しを許している。ここは平等にイジメないと、オリックスファンに申し訳ない(笑)
個人成績では、まず近藤健介。スポーツ紙でない一般紙は大抵、打率10傑までしか載せていない。この10位近辺でうろつき、名前が出たり消えたりしているのが、今の近藤だ。ここに来て状態は上向きで.289は2日現在、パ・リーグ第9位。最終的にどこまで数字を上げていくのか。願わくば、4年連続となる3割越えでフィニッシュしてほしい。
パ・カード別でロッテ戦が最高打率。千葉も得意な地だ
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投手の方は、伊藤大海の新人王はわずかに可能性を残すけれども、現状を考えると難しい。なにせライバルと目されるオリックスの宮城大弥が11勝1敗。驚異の勝率を誇るうえに、チームは優勝争いをしていて、選考を担う記者ウケも、おそらく良い。
これは伊藤大海個人の話ではなく幾分マニアックなのだが、ぜひ規定投球回数到達を。伊藤もまた、規定投球回スレスレのボーダーライン上におり、防御率ランキングに入ったり消えたりしている(同日現在、規定96投球回数に対し95回2/3!)。
ここに達すれば上位に食い込んでくるのはもちろんのこと、彼の他に、加藤貴之と上沢直之も名を連ねていて、北海道日本ハムの投手だけで3名もランクインする。昨年、一昨年が有原航平ひとりだったのを思えば、大きな進歩といっていいだろう。今季はそれだけローテーションを確立できていたという証左になるのだから。
「記録マニア」オヤジの戦いも、まだまだ続く――