先週末の対東北楽天三連戦を観ながら、あらためて強く感じたこと。
外国人補強は、もうアテにならない――
一時期、ハムの獲得も噂されていたマルモレホス。打率.203で本塁打6。開幕前の前評判がよかったギッテンスは故障による長期離脱があったとはいえ、ここまで打率.206の本塁打0(9月5日時点以下同)。
ありあまる資金力で毎年「数」でモノを言わせるオリックスも、新外国人のラベロ(AV.138 HR1)とバレラ(AV.205 HR1)が使い物にならず、途中加入のマッカーシーがかろうじて戦力になっている程度。その彼も常時出場とはいかず、打率.222の本塁打が4だ。
パ・リーグを見渡しても各球団で同様な現象が起きており、野手で戦力として機能する外国人選手を有しているのは、まぁデスパイネとグラシアルをかかえる、福岡ソフトバンクくらいではなかろうか。‥彼らはもともと日本での実績がある。したがって今季やってきた外国人の成功例は、ほぼ皆無と言っていい。
思うに、もう中途半端な助っ人では日本で通用しない‥‥。かつては3Aクラスの外国人が大挙して海を渡ってきたが、その程度では、こと今の「ワールドクラス」な投手が大勢いるパ・リーグでは通用しないのだと見る。
当の日本ハムは、メジャーで一定の成績を残していたレナート・ヌ二エスとアリスメンディ・アルカンタラが新加入。そんな彼らも、時おり煌めく活躍を見せることもあるが、どちらかといえばベンチウォーマーになる試合の方が多い。
序盤戦は2割8分辺りを推移するも、現在は.218と低迷
(C)amazon
ハムにしては珍しく、補強にカネをかけた。が、そのカネの使い方を間違っていた。ましてコロナ下で来日遅れも懸念された「外国人補強」のみに頼っては、絶対にならなかったのだ。
なかでも最も大枚を叩いたジョン・ガント(投手)にいたっては秋の声が聞こえてくる時期となっても試合にすら出場しておらず、まったくもってお話にならない(苦笑)。そんな大金を払える余裕があるのなら、来季こそは国内選手への補強費に充ててほしい。
あの気分の高揚は何だったのか
次回は戦力アップへのもうひとつの肝、ドラフト戦略についても考察してみたい。