これから5年か10年か、何年いてくれるか分からないけれども、彼が「世界一のホームランバッター」になるまで.....
俺もまだまだくたばるわけにはいかねぇ
北海道日本ハムファイターズが早稲田実業・清宮幸太郎選手の交渉権獲得。
清宮獲得を信じて疑わなかった俺は【君だけを見ていた】（by TO BE CONTINUED）ならぬ『木田だけを見ていた』状態‥。栗山さんじゃないけれど、今季もっとも“はしゃいだ”瞬間だったかもしれない。しかし、まさか‥あの歴戦ドラフト猛者が集った中で、本当に木田サマが引き当てるとは。画伯、一世一代の大仕事。
日ハムが『持ってる』とか『強運』だなんて感想をアチコチで耳にしたが、皆さん、決してそんなことはないんですぜ。有原航平（早大）の獲得から、クジ引きは5連敗中‥。チーム内に大谷翔平や斎藤佑樹といったインパクト大の選手がいるから、そういったイメージが根づよいのかもしれないけれど、俺からしてみたら“ようやく”って感じ。‥まぁそれも今年、清宮君を引き当てたことで、すべて報われた想いだ。
朝一に(・∀・)ゲッツ！
近年ファイターズ球団は「野球の神様」というか、具体的には、どうもベーブ・ルースの死霊を味方につけている印象だ。彼以来の【二桁勝利&二桁本塁打】の記録を打ち立てた二刀流男・大谷翔平の記憶は新しい。そして、今度は体型といいタイプといい、ホームランが代名詞なところまでまる被りな「和製ルース」のファイターズ入り‥。
これは栗山英樹の日頃の信仰の賜物ではないだろうか。人智を超えた何かにすがる栗山が、俺はいたく好きだ。そう、ヒトが持つ能力には限界がある。最終的にものをいうのは、運であったり、ヒトとの縁であったりするのだから。
その大谷も初年度は、3本塁打‥。松井秀喜も11本‥。しかし、大谷は投手との併用であったし、松井も常に優勝が求められる球団に入って、プロの壁にぶち当たっていた彼をいつまでも使い続けるわけにはいかなかった。
それを踏まえても、清宮君は育成にまず重きを置く、日ハム球団に決まって良かったのではないか。なにより北海道の野球ファン方は、俺にはない“温かさ”を持っている（笑）。打てなくても、きっと辛抱強く見守り続けてくれるだろう。理解もある監督の下で、ノビノビとその個性を育んでいってほしい。
◇そして、ふたたび歓喜する
ドラフト中継直後の特番【おかあさんありがとう】を、あんな穏やかな気持ちで視聴できたのは初めてだ。‥すべて清宮君と木田ＧＭ補佐のおかげだが、番組が始まってまもなくの頃、ネット中継を繋いでいた俺に、ふたたび歓喜の瞬間が訪れた。
7位 宮台康平 投手 東京大学
‥彼は本当に待望していた。是非うちに来ていただきたかった。偏差値70以上といわれる東大法学部に籍を置き、あの東大で投手として通算6勝‥‥。究極な文武両道、まさしくスーパー二刀流プレーヤーである。そんな宮台君を、ひとつの刀も持たない俺は、心の底から尊敬もしていた。
指名順位は最下位。実績もある大学生だし、せめて高校生よりは上の順位で‥とは思っていたが、指名後の会見では、そんなことは意に介さずといった様子で、プロ野球選手になれる歓びに素直に語り、とりあえずは安心した。
下記の記事をみつけ、あるいは下位指名で良かったのかもしれないが、どこかの球団に取られてしまわないか、本当に、俺はドラフトが始まって2時間くらい気が気じゃなかった。話題先行でなく、もちろん実力重視で。
ただ、千葉ロッテを今オフに戦力外になった田中英祐を獲得して、超高学歴コンビで売り出すのも面白いなぁとは、思った。‥昔の不人気時代の日本ハムなら、まちがいなく行動に移していただろう（笑）
ファイターズでの東大出身プレーヤーは遠藤良平以来（ベイから移籍の松家も東大）。彼がドラフトで指名されたのが1999年の秋で、清宮君が生まれた年だというのだから、あらためて時の早さを感じてしまう。
おもえば、あの年のドラフトも興味深かった。1位に甲子園優勝投手の正田樹、2位に東福岡の田中賢介。超高校級の2選手を指名したあと、今年と同じように最下位で、東大クンを指名。
遠藤の場合、前述のようなファン受けを狙って‥とまでは言わないまでも、そこまで「戦力」として見込んでいるといった感じではなかったのだが、宮台君は遠藤とは明らかに球筋が違うし、とにかく『俺はプロ野球の世界でやっていく』そんな気概に満ちあふれている。
一流企業への就職を捨ててまで、飛び込んでくる男の決意。俺も見てみたい。北海道だろうが鎌ヶ谷だろうが、宮台君の魂を観に、どこへでも飛んでいく所存ーー
