フジ系23日放送分の、ジャンクSPORTS........
久々、新庄剛志の「爆弾トーク」には口アングリとさせられた。もはや、どこまで彼の話を信じていいのか分からないほど。‥ただひとつだけ、MCの浜田雅功のツッコミによって「ナイ」ことに、番組中ではされていたけれども、あれは解釈のちがいだったと思う。その発言とは
俺(新庄)が日ハムを退団してから、次々と大物選手が入ってきた
‥的なもの。
スタジオ出演者は一様に一笑に付していたが、あながち“大ボラ”ではないと思う。私の見解では、大物と呼ばれていた彼ら(大谷、中田、斎藤他)が新庄氏に追随したというよりかは、新庄氏が道をつくった‥‥もっと厳密にいうなら、その「流れ」をつくったという感覚だ。
つまり、北海道移転後に氏が来てチームは強くなり、人気も更にでてきて、アマチュア界の大物たちが入ってきやすい土壌をつくってくれた。しかし、ドラフトはある程度「運」にも左右される。“いきものがかり”風にいえば、この球団にも、ようやく「風が吹いてきた」ということ。それがここでいう「流れ」だ。新庄の入団以後、あらゆる“風向き”が変わったのは‥日ハムのファンなら、おそらく誰も異論を唱えないであろう。
ファイターズが誇る「大物軍団」のひとり、清宮幸太郎の様子がどうもおかしい。【ジャンク】と並行して観ていたホークス戦‥。「大物」には甘いはずの?筆者も、さすがに憤った。
最終回の場面、好調の横尾の代打・杉谷に送らせて1死2、3塁。一打同点のチャンスに、赤子の手をひねられるかのごとく、三振‥。たしか、2球はあったと思う真ん中付近のストレートに、バットはかすりもしない。ストレートも、変化球もダメ。
‥田中賢、淺間ら打つ確率の高い選手が他にいるのにも関わらず、あえて「スタメンDH」で送り出してくれている栗山監督以下首脳陣の想いに、あの場面は応えなくては男じゃないだろう。
順位争いもあったし、消化試合ではない。監督だってもちろん我々も、彼をちゃんと「戦力」として見込んでいるのだから、それは厳しい言葉のひとつやふたつも出てくる。現状では他の選手に失礼だ。よく比較される高卒一年目の松井秀喜も、もうこの時期にはバカスカ打って翌シーズン、飛躍した。今の清宮に、はたしてそんな“匂い”がするだろうか。
もっとも「大物」と呼ばれる選手は、こうした数々の屈辱、とりわけドライチ特有のプレッシャーを乗り越えて、一流のプレーヤーになったのだと思う。清宮もその過程にいるのは間違いないが、シチュエーション的にはどうも‥。
全体が貧打のうえ、打つ専門の指名打者が絶不調ときては、どうしたってクローズアップされてしまう。いずれ主砲になる清宮の一軍での英才教育、高い授業料を払って先行投資‥‥。単体ではないチームのファンとしては、やはり、それでも納得できないが。
◇どうする?ドラフト会議
清宮の不調、そして、もうひとつのことが先週からハッキリと解った。打線が弱い‥‥。
レアード、アルシアまで抜けた純国産打線。西武のようにそれで打線になるのなら良いがハムの場合は、そうもいかない。先日観戦してきた試合で、筆者はボードを見比べながら、西武打線とのあまりの違い、貧弱ぶりに何度もため息が出た。良い投手は何人いても良いが、来年は、打者を獲るべきではないか?
一説では金足農業の吉田輝星くんの指名が濃厚とされているらしい。たしかに、岡大海の退団によって空いた背番号18番を付けてもらったら、彼はたいそう絵になりそうだし、個人的に見てみたい気もする。だが、ここは断腸の思いで野手の指名‥‥
となれば、もうおそらく「大阪桐蔭コンビ」のふたり、根尾昂くんか藤原恭大くん。このどちらかで行くに間違いない。つい最近まで打撃の良い“藤原くん推し”だったが、ここにきて“根尾くん派”になってきた。
現実問題、ハムの外野は揃っている。内野の方がまだ割って入る隙はあるだろう。ショート以外に投手もできる根尾くん‥。大谷翔平で曲がりなりにも「二刀流」を成功させた先駆者として、ハムなら投打両方で輝ける彼を観れるかもしれない。大谷でつくった実績はデカく頼もしい。むろん、内野手として強打を発揮してくれるなら、それだけでも今のハムだったらありがたい。
ドラフト会議まではあと一か月。その年のナンバーワン選手を獲りにいくことで有名。その「ナンバーワン」をどこに置くか。人気なら吉田くんだろうし、打撃なら藤原くん、話題性なら根尾くん‥だろうか。各球団の「色」が分かれそうで、今年は例年以上にドラフトが楽しみになってきた。