全国の北海道日本ハムファイターズファンの皆様、あらためまして。きょうから「ハムの顔」にもなる。どうぞ本年もよろしく。
今オフはファイターズの独壇場だった。なかでも最大のトピックは、なんといっても清宮幸太郎の交渉権獲得【さんまの奇跡】、大谷翔平のメジャー移籍【アナハイムの歓喜】だろう。北のスーパースターの退団は濃厚とみられていただけに、清宮の獲得は個人的にも有難かった。少なくとも観客動員は横ばいで済むのではないか。新球場完成まで、札幌ドームを大いに沸かせてほしい。
その他、戦力補強面。私は、けっこう満足している。‥先日もニック・マルティネス(27)なる新外国人投手の獲得を発表した。この外国人、メジャーの実績はパッとしないが、昨季もレンジャーズで先発の一角を担っていた、一応、現役バリバリのメジャーリーガー。おかげで、年俸は2憶と高額。渋ちんファイターズで、しかも投手に一年目からこんな大枚を叩くの極めて異例。やってもらわなければ困る。
先だって入団が決まったトンキン、ロドリゲスの両投手に加え、外野手のアルシアと、一気に4名もの助っ人を獲得。いずれもまだ20代後半、メジャーで一定の成績を残した者もいて、球団の“本気度”が窺える。この補強の仕方も、実に的確だ。投打の柱だった大谷の代わりに、アルシア(左打ち強打者)とマルティネス(先発要員)。抑えの増井の代わりには、おそらくトンキンを起用し、ロドリゲスは、枠の関係でどうなるか解らないが、中継ぎ要員といったところか。
また中日に渡った正捕手・大野奨太の穴埋めにソフトバンクから鶴岡慎也、巨人から實松一成を招き入れ、こちらは万全。清水優心の伸びしろも込みで、お釣りがくるくらい。
その大野の人的補償で投手を求めるというのが、もっぱらの見方で、さらに投手を補強することができれば願ったり叶ったり。候補にあがっているのは浅尾、福谷あたり。
なかには吉見一起の名前を挙げたりする野球ファンもいて、色めきだった。あらためて近年の成績を眺めてみたが、しばらく見ないうちに、ずいぶんと下降線を辿っていた。年齢的なこともあり、たしかにありえない選択ではなさそうだ。『インパクトのある名簿』の中に、はたして「元エース」の名前は載っていたのか。
他球団に目を向けると、村田修一の移籍先が未だ決まっていない模様。昨シーズン14本塁打も放った右の大砲‥。ヘタな外国人を獲るより、よほど彼の方がいい。三塁を守りエラーを連発、打つ方も芳しくなかったダフィー。ロッテあたりはどうなんだ?楽天も、ウィーラーより守れるだろう。中田、レアードといった、村田とまったくタイプが一緒のハムは無理そうだが、パ・リーグに来てほしいとは思っている。
しかし、FAなんか導入したせいで“温かみのない”球界になった。昭和の頃は、最後に一花咲かせてやろうと、半ば温情のようなカタチで、大ベテラン選手を獲得したりする球団もけっこう多かったのだけれど。ハムなら坪井、多田野よろしく「再契約」の選択肢もあるのだが、読売ではそれも考えられない‥。どうなる?男・村田のストーリー最終章。