埼玉西武「佐々木朗希」指名で怪物競演か――
そういうテイの記事を見かける。明後日に迫ったドラフト会議で、大船渡高・佐々木君は競合確実‥。天命を待つといった情勢だが、もう片方の「怪物」は、西武に入団間近なのだという。中日を退団した松坂大輔(39)だ。
【西武移籍で“三方一両得”か「松坂大輔」不可解退団】 週刊新潮10月17日号より
当記事を要約すると‥‥
中日は松坂との契約を延長するつもりでいた。しかし、松坂側が固辞。今シーズン0勝の彼はなぜ、復活の場を“あえて”新天地に求めたのか。また、古巣の西武が“喜んで”受け入れる理由、メリットなどがここに記されている。
『世話になった森繫和、デニー友利とともに中日を去る』一部ではそういった報道がなされていたけれども、やはり、事実上の「戦力外」であった模様。‥現状、投げられるのかどうかさえ分からない選手の獲得に名乗りを挙げる西武も、むろん戦力として見込んでいるわけでなく、そこにあるのは大人たちの歪んだ思惑である。
彼ほどの選手なら引退後の食い扶持にも困らない。望めば「引退試合」だってさせてもらえたはず。なのに、そんなボロボロになるまで現役を貫き通そうとする姿勢には、一方で感心もしてしまう。
セ・リーグのファイナルステージでは阪神の藤川球児が四十路前とは思えぬ、えぐいボールをまだ放っていた。現役生活最後の悪あがき‥もとい「世代トップ」としての意地を、ぜひ慣れ親しんだパ・リーグで、所沢の地で見届けたい。
続いての「キになる」も新潮より、ライオンズ絡み――
【西武の次期監督「松井稼頭央」を悩ませる父の「飛騨牛詐欺」】
女子アナやらグラドルやらといった才色兼備な女性と結ばれるのは、プロ野球選手の王道‥いや、その中でも“勝ち組”の部類に挙げられるだろうか。奥さんのSNSを覗くたび、いかにも華やかで暖かな「松井家」の暮らしぶりは、まさしく羨望であった。主、現埼玉西武の二軍監督・松井稼頭央(43)。
目下、彼を悩ませているのは“身内”なのだという。‥なるほど、どんな人間でも自らの「親」を選んで生まれてくることはできない。社会で成功を収めた「子」ほど、ときに厄介な存在ともなり得るのが「親」である。息子の名を語って大金をせしめた父親が、某社長に訴えられ、親子は今、絶縁状態‥‥。もうひとつの「松井家」のリアルがここにあった。
松井と同世代では、イチローも父親と不仲とされているが、現役引退を機に無事和解できたのだろうか。かくも親と適度な距離感をつかみにくくなる、四十路男の憂うつ。
野球選手妻のカガミ
ラストにもういっちょ新潮、
【「広島・緒方監督」3連覇でも退任は「掌底事件」の後遺症】
当記事に限ったことではないが、緒方孝市広島前監督の評判がすこぶる良くない。美酒を呑ませてもらったファンはともかく、選手含む関係者、OB方からの評価は、ハッキリ言って最悪である。たとえばこれが西武で黄金時代を築いた森監督なら、ムッツリとした佇まいから、なんとなくイメージが湧くけれども、緒方氏は傍目から見れば、爽やかな青年監督の印象である。だから、意外だった。
もちろん、それらの記事すべて鵜呑みにするわけにはいかない。しかし、自軍の選手を殴ってしまったという「事実」に、今シーズン低迷した成績も相まって、ますますアンチ派によるバッシングに拍車がかかった。新潮によれば、さらに、あの暴行の裏には、彼にとっては重大な、“ある私情”を挟んでいたというのだが‥‥。
複雑な監督の親心に、今回だけは「同情票」も集まるかもしれない。