北海道日本ハム主催の札幌ドームの試合。主に30代以上の諸兄姉のテンションが上がる一コマを、あなたはご存知か.......
それはリクエスト(リプレイ検証)時に、場内でかかるミュージック。これが古畑任三郎のOP曲なのだ。検証というより、何か「推理」な様相‥‥。あの、いささか場違いな曲が場内で流されたとき、スタジアムは一気に「古畑ワールド」と化す。
モロ世代として、SP版も含めて全話を視聴してきた。なかでも印象に残ったのを挙げるとすれば、犯人役が風間杜夫だったときの回か。自ら手をかけた被害者に成りすまそうとするも、墓穴を掘って、早々に古畑から疑いを目を向けられてしまう。その際のマヌケっぷりが滑稽。笑える回の、傑作だ。
‥‥古畑任三郎役をシックに演じた、田村正和氏の冥福を祈りたい。
◇シーズン途中の衝撃トレード?
SNS上で見かけた、多数の「中田翔 トレード」の声。行き先候補として中日、広島の具体的な名前も挙がるなか、はたしてその信憑性はあるのか――
筆者も9割以上「ネタ」だと思っていた。19日の選手起用を見るまでは。
同日の東北楽天戦、プロ入り初という近藤健介をファーストの守備位置に「突如」就かせた。たしかに近藤がファーストに入れば、王柏融や淺間大基を空いた外野に就かせるのも可能で、より攻撃のバリエーションは増す。
似たようなケースとして昨シーズン終盤、ふだんライトに就く大田泰示にセンターを守らせている。当時、西川遥輝の来季流失がほぼ確実視されていなかで、試験的な起用と観る者も多かった。
しかし、もしココ(一塁)に近藤がハマってしまったら、ますます中田の存在価値は失せてしまう(清宮も同様)。打撃力に秀でる近藤は、誰々の代わりにしては、あまりに大きすぎる存在だ。この観点から、中田は少なくとも早期の一軍復帰は考えられない。過去に守った経験があるサードでもなく、近藤に敢えてファーストを守らせたことに、ある種の「覚悟」を感じた。
行き先が広島、中日というのは、書き手の当てずっぽうだろう。ただ、中日で思い出したのは4年前のシーズン途中、金銭トレードで放出された谷元圭介の件‥。その年に、谷元はFA権を取得、移籍を「ほのめかしていた」という情報もある。
したがって、今季で北海道日本ハムとの契約年数を終える中田とはだいぶ状況は異なるのだけれども、オフの契約更改で面倒そうな(揉めそうな)選手は、前もって出してしまう‥‥そういった、やり方。他球団であればまず考えられないだろうが、ドライで金にシビアな北海道日本ハムフロントなら悲しいかな、これが大いにあり得るのだ。
中田は曲がりなりにも人気選手というのもあり、ファンの目もあって、さすがに「金銭」との交換はないだろうが。
栗さんの、一連の発言も匂わせる。いわく降格の理由は『チームが勝つために』。
むろん中田の復調を切に願った、暁のものだろう。だが、裏返せばこの発言「戦力外」そう受け取れなくもない。言わば、勝つために(中田を)排除したのであると‥‥。
栗さんでいえば以前、自らの不注意によって負傷した中田について、珍しく厳しめなコメントを寄せていた。
5回に空振り三振を喫してベンチに帰った際に悔しさからバットをへし折る姿を見せたことについて「ベンチでやるな、後ろでやれと言っている。これだけ負けていて悔しさが出ない方がおかしいけど、見ている人で不愉快な人もいる。プロとしてちゃんとやってくれとルールはつくっている」と厳しい口調で話した
(※1)
見ている人で不愉快な人もいる‥‥これが観衆を指しているのか他か定かでないが、仮にチーム内を指すならば、明らかに「不協和音」を生む元凶。前述「勝つために」発言が、ここで初めて符合する。
やはり、あるのかシーズン途中の仰天トレード――
《参考》
(※1)日本ハム・中田の7日の途中交代劇を栗山監督が説明 バットへし折り、右目負傷 「不愉快な人もいる」― スポニチ Sponichi Annex 野球