なんでロニー・ロドリゲスを使うのだろう.......
と、のっけから身も蓋もないことを述べてしまった。だが、8日の東北楽天戦ではスタメン起用され、4打数0安打‥。同日時点で打率.156まで下がった助っ人を使う意味がワカラナイ。外角へ逃げていく変化球を追っかけて三振を繰り返す光景を、きょうまで何度観てきたことか。
‥ひょっとしたら、辛抱強く起用して花開いたレアードの成功に倣い、いつかの大爆発に期待を寄せてしているのかもしれないが、時期も時期である。それに、レアードは意外と「守れる」選手だった。したがって多少打てなくても目を瞑れた。
ユーティリティと言えば聴こえはいいけれど、けっきょくどこを守らせても中途半端‥。一塁に就いたその試合でも、ショートからの送球を後ろへ逸らし、失点に繋がる痛恨なミスをやらかした(記録は石井のエラー)。
打てない上に守れないのであれば、極論、清宮幸太郎と同じではないか。‥いや、今チームでイチバン欠けている一発長打の観点でいうならば、まだ清宮の方が期待を持たせてくれる(二軍で15本塁打)。よくも悪くもニュースになるわけだし、結果的に、それが来シーズンに繋がるのであれば、ロニーよりも、という条件付きで筆者は断然「清宮派」なのだが。
‥昨シーズンは目を覆いたくなる成績でもずっと一軍に置いていたのに、今季は、一軍昇格の気配すらなし。この矛盾を、いったい栗山監督はどう説明するのだろう。
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◇ファーム観戦記
清宮しかり、ファームはタレントが豊富。今週から鎌ヶ谷で開催されている巨人戦のメンツを眺めていても、打者だけで故障から復帰した五十幡亮汰、二軍調整中で本来なら一軍レギュラー格の大田泰示に渡邉諒。さらには万波中正や杉谷拳士の顔まで見ることができる。‥とはいえ、当日スタジアムを訪れたファン以外、これらは喜ぶべき「現象」ではない。
そんな中、野手から投手に転向してまだ間もない 姫野優也が7日「プロ初登板」。150キロ超の快速球を連発。三振ひとつを奪う、1イニング無失点の快投で話題となった。
だが、この試合で私が本当に目を奪われたのは、ジャイアンツ打線を2安打に封じ、7回を「完封」した吉田輝星。これまで、彼にはどこか物足りなさを覚えていたのだけれども、冴えに冴えた直球主体の投球が、実に爽快であった。
まだムラは見られるものの、こうした球威が今後も持続できれば、ふたたび一軍昇格も見えてくる。暗いニュースが多かったなかで、今季イチバンともいえる投球を披露した吉田輝星の好投は、誠に光明だった。