同じ敗けるにしても 『無得点はやめろ』。そう、これまでも口を酸っぱくして言ってきたのだが........
得点シーンがなかったということ。すなわちそれは、スタンドが大盛り上がりするような場面が、その日は一度も訪れなかったということ。これが、9日の東北楽天戦まで今季11回も繰り返された。コロナ下で、わざわざおカネ払って観に行ったお客さんが何より気の毒。
同日現在、チーム総得点は321。トップの千葉ロッテが471。その差、実に150点。いくら優秀な先発投手を擁しているとはいえ、これでは太刀打ちできない。
参考までに300点台はパ・リーグでハムだけであり、これも先週のオリックス戦であげた大量得点によるものが大きくて、本当につい最近まで200点台だった(打率も2割2分台)。先月末あたりから、ようやく打線に繋がりが出始めてきたかと思ったら、また元の極貧打線に逆戻り‥。
ハムが東京にいた頃は、得点をあげてもそれを失点が上回ってしまうといった「投壊」に苛まれていた。「ストレス」の度合いを測るのは難しいが、打てない・得点が入らないよりも、今、こうした極度な貧打を目の当たりにしていると、当時の方がよかった気もしてきてしまう。少なくとも、打つことでスタンドは盛り上がっていた。
TOKYO DOME効果もあったにせよ.....
(C)amazon
同日、カネを払って観に行ったハムファンには申し訳ないが、全く得点が入りそうになかったので(則本のノーノ―阻止は確認し)、途中から神戸のオリックスvs千葉ロッテ戦の中継に切り替えた。さすが首位攻防だけあって、白熱な試合をしている。
その試合を見届け、札幌のゲームに「帰ってきたら」案の定、スコアはそのまま‥。則本昂大の前に、あっさりとシャットアウト負けしていた。
終盤、いつの間にかひっくり返していたとか、僅差になっていたとか、相手チームに頻繁にされていることが、このチームには起きない。基本、やられたらやられっ放し。これはもう球団の、負の「体質」といっていいだろう。
長年主軸を務めた選手が去り、首脳陣も大幅に入れ替わりそうな来季は、言ってみればチームが「生まれ変わる」チャンスなのかもしれない。もはやそこに期待だ。