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【「歴史的」混沌のキング争い&Weekly Ham「プロ野球」ここまで言って委員会364】メランコリー親父のやきう日誌 《2023年8月29日版》

28日現在、借金13の5位‥‥。

この「13」という数字をみれば、やはり球団タイ記録手前、悪夢の13連敗が悔やまれる。勝負の世界にタラレバは禁物とはいえ、もし同期間、仮に6勝7敗あたりで乗り切れていれば、今ごろ2位も視界に入った。‥現状、CS進出の道はかぎりなく険しいといえるが、明るい未来も見えた、先週一週間の戦いぶりを振り返ってみたい。

 

22日からの東北楽天との二連戦。6点、10点と打線が活発でファイターズの連勝に終わった。直前のオリックス戦では3試合を通じ、わずか2得点しか奪えなかった打線‥。図らずもオリックス投手陣の有能ぶりが浮き彫りとなったカタチだ。

当該連戦で白眉だったのは、主砲・浅村栄斗を単打1本に封じ込んだ投手陣。その日までカード別最多の5本塁打を献上。本塁打王を争う万波中正も、おそらく歯痒い思いで彼の打球を見上げていたにちがいない。

「浅村封じ」に成功している間に、万波が節目の20号到達。弾丸ライナーセンターバックスクリーンに放り込んだ。これで浅村と万波の一騎打ち‥ になるかと思いきや、いつの間にか近藤健介も20号、千葉ロッテ・ポランコも20号。トップの浅村までは1本差。ここに18本の柳田悠岐も3本差までつけており、まったく予断を許さない状況になってきた。

小久保裕紀がかつて20本塁打台でホームラン王になった‥ 酒席でそう自虐気味に話すホークスびいきの知人がいるのだけれど、その本数をも下回りそうな、ある意味「異次元」のキング争い。テラスやらラグーンやら、これだけホームランの出やすい球場が増えたにもかかわらず‥。いくらパ・リーグには好投手が多いといっても、少し寂しすぎやしないかい?

 

(C)amazon 28本で本塁打王に輝いた

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25日からは敵地で埼玉西武との三連戦。

初戦は平良海馬の前に打線が沈黙。0-5の完敗だった。先発の上沢直之は試合中盤まで、その平良を上回る好投を観せるも、味方のミスをキッカケに解りやすく、ガタガタと音を立てて崩れていってしまったのは残念だった。‥来季メジャー挑戦の噂が方々から聴かれる。それなら少しでも印象をよくするために是が非でも二桁勝利は達成したいところだろう。現在7勝‥ チームの残り試合を踏まえても、もう敗けられない。

なお、ネット民を大いにザワつかせたのは、三番手で登板した吉田輝星。ファームでは抑えを任される試合も多かったが、痛打を浴びるシーンも目立った。が、一軍初登板で2三振含む1回無失点投球と上々の出来。5年前に甲子園を沸かせた「夏男」が本領発揮となれば頼もしい戦力となる。

 

26日から清宮幸太郎の打順が4番から3番に「戻った」。この日2安打3打点、翌日も3番で3安打2打点‥ 完全に息を吹き返した。

以前にも打率3割超の好結果を残していた相性のよい打順にもかかわらず、なぜ4番に変えたのか。もっとも、清宮にとっては名誉なことであるけれども。ただ同じように一時4番に定着しかけていた万波も、27日は同打順に「戻って」2安打1打点‥。しばらく清宮・万波の並びで試してみても、おもしろいかもしれない。

 

CS進出に望みをつなぐなら最低限、29日からの千葉ロッテ戦カード勝ち越しは絶対条件だが、ローテの柱、加藤貴之がここで投げられないのは痛い。新聞紙上では田中瑛斗が「代役」を務めるとの報道もある。昨年、プロ初勝利をあげたZOZOマリンでふたたび輝くことができるか。若き右腕の成長を観たい。

 

 

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