今年刊行された【消えた歌姫 中森明菜】を、一気読みした。
なんとスキャンダラスに満ちた半生なことよ。彼女の行くところにトラブルあり。‥まぁ対象が有名人であるゆえ、大体のコトのあらましは判っていたけれども、あらためてイチから目にすると苦しい。特に元号が平成に変わった後半からは息が詰まるような展開続きだ。
同書を世に送り出したのが元文春記者の西崎伸彦氏。‥明菜と近しかったわけでもなく、身辺にいた人への取材と過去の出演映像だけで、彼女の歌手人生まで辿れてしまうのはさすがというか。
氏が以前に【巨人軍「闇」の真相】を上梓していたのは、あとで思い出した。反社な人が球団事務所までカネを取り立てに行くところから始まる、だいぶ緊迫感ある冒頭。‥文春に携わっていた人間らしく、そのあたりの波乱含みな文章はお手の物だったにちがいない?
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話題変わってファイターズ。8月1試合を残しているが、すでに5月以来の月間勝ち越しを決めた。翌月1日からは先々週、勝ち星をあげられなかった首位・オリックスとの三連戦を控える。
ローテ通りなら山下舜平太。が、故障離脱によって彼と変わらぬ難敵の登板も予想される。山本由伸だ。
今季ファイターズ戦には1試合に登板して1勝。昨シーズンは3試合に登板して1勝1敗。ただし対戦防御率は山本にしては悪く3.05だった。2021年も2試合の登板で0勝1敗。もともとそんなに対戦が多くないのもあるが、不思議とそこまで苦手にしている印象はない。
参考までに、今回は登板がなさそうな左腕エース・宮城大弥も昨シーズン、対ファイターズ戦は2試合で勝ち負けなし。今季は1勝1敗。4月の対戦時では打ちこむ場面が観られるなど、意外なことに、こちらも苦手とまではしていない。
「おもわぬところで」といったら失礼だけれども、山崎福也を打ちあぐねている。今季ファイターズ戦は3試合で2勝0敗、防御率1.62で他チーム相手と比べても段違いの成績をあげている。‥たしか、プロ初完封勝利をあげた相手がファイターズ戦だったと記憶しているが、やはり、その辺は「相性」の良し悪しなどもあるのだろうか。
相性といえば、東晃平もファイターズ戦で好投を繰り返している。先々週、投手戦を演じた上原健太との「再戦」も予想されるなか、今対戦ではどちらの打線が先発投手に援護点をあげられるか。
対オリックス、今季も抜群な安定感をみせ、初戦の先発が予想される上沢直之(2勝1敗 防御率1.80)と、同戦で逆に打ちこまれるケースが目立つ、二戦目予想の伊藤大海(0勝3 敗 防御率6.30)。この辺りも本当にデータ通りとなるのか、ぜひ注目してみたい。
なお、ともに来季からのMLB挑戦が噂される上沢×山本由伸のマッチアップが仮に実現したなら、日本球界では「見納め」となる可能性も。‥ファンはおろか各球団関係者からも、その一戦に視線が集まりそうだ。