凄いよねぇ‥ 甲子園って、いつからあんな客入るようになったの?
ほぼ連日満員。昔のVや筆者がリアルタイムで観ていた90年代頃は、まだ空席のほうが目立つようなシーンも多々観られたけれど。象徴的だったのは1998年、横浜が同地でリーグ優勝を決めたのだが、人数のうえではベイスターズファンが虎党を圧倒していたから(筆者の独断)。やはり、潮目が変わったのは星野仙一が監督に就いたとき?‥なんか野村政権時代が幻であったかのようにw急に強くなっていったし。北広島および周辺市民の今の盛り上がりを維持するために、最低限、ファイターズも優勝を目指せるチームづくりをしていきたい。
その横浜の優勝決定時、最後のバッターとなったのが我らのボス・新庄剛志だったと記憶。ドラフトも終わり、着々と来季の布陣を固めている最中であるが、まず首脳陣のほうに目を向けると、武田久が新投手コーチ就任。先日の会見で久々に姿を見たけれども、現役時代とまったく変わらぬ精悍な佇まい。中継ぎ・抑えで成功を収めた稀有な体験を後輩たちに伝えていってほしい。
しかし、この武田‥‥。抑えを務めていたとき、どちらかというと数多く三振を奪うタイプではなかったため、ランナーを置く場面もけっこう多かった。今年の日本シリーズ第3戦で辛くもセーブをあげた平野佳寿に対し、ある記者が『らしい投球』と言って、中嶋聡監督の不興を買ったらしいが(苦笑)、武田久は平野どころの騒ぎではない?
1イニングあたり何人の走者を背負ったかを示す「WHIP」という数値がある。その毎試合ピンチを背負っていたかのように見えた今シーズンの平野でさえ、1.23。武田久が最後に30セーブ以上をあげた2013年のWHIPは、なんと1.69だ。‥まぁこの数値を見てもピンと来ないかもしれないが、抑え投手としてはかなり高い数値であり、2023年の平野よりも多くの走者を背負って、ピンチをたくさん迎えていたのは、確かである。
参考までに、くだり98年に横浜で守護神を担っていた大魔神・佐々木は 0.80。ひとりの走者も許さない、相手にチャンスさえ与えない登板が多かったのが、この数値からもうかがえる。
‥いや、このようにヒヤヒヤな場面が幾度もありながら、結果セーブ王を三度も成し遂げた武田の偉大さを、むしろワシは訴えたいのである(笑)。並みの投手ではできない。新コーチの手腕に期待だ。
(C)amazon 500試合以上登板して通算防御率は 2.61
続いて、外国人選手。アリメンディ・アルカンタラ、アレン・ハンソン、ジェームズ・マーベル、3選手との契約を解除した。
野手ふたりは打率2割前後で、年齢も30代‥。もうこれ以上の伸びしろはないと判断して切ったのだろう。途中加入のマーベルは2勝をあげ、防御率も2.49。中継ぎで好投を見せた試合もあったが、たしかに、打者を「制圧」するような投球ではなく、首脳陣にはいささか物足りなく映ったのかもしれない。
アルカンタラは外国人選手にしては比較的小柄な体型でありながら、時おり『これぞメジャーリーガー』の、圧倒的な飛距離。昨シーズンの対東京ヤクルト戦で逆方向に放った、起死回生の同点ホームランも印象深い。そして、世にも不思議な 東浜巨キラー(笑)
ハンソンは、短い期間の在籍ではあったが仙台の夜に打ち上げた、ゴルフスイングごとくな豪快すぎる一撃が忘れられない。
あらたにやってくる外国人選手は、少なくとも彼ら以上の活躍を――