センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【有原航平の起用法(ガチ)】エースのやきう日誌 《6月21日版》

交流戦終盤、昨シーズンのチームの勝ち頭・有原航平が抑えに回ってきた.....

 

 

最後に先発した先月27日のライオンズ戦が、今季の有原を象徴している。5回10被安打8失点の投球ながら、打撃陣が追い付いてくれたため、黒星はつかなかった。したがって、同日の時点で4勝(2敗)と、比較的勝ち運は持っていたのだけれど、防御率は6点台以上で、どこか安定感を欠いていた。

 

そんな有原が突如としてクローザーに抜擢される。これがはたして本来の投球を取り戻すための一時的な処置だったのか‥いやいや、このまま抑えに定着させるのか‥。現時点ではわからないが、22日からの東北楽天戦でその答えが出るだろう。

 

しかしながら、年に一度か二度、栗山監督の采配には驚かされる。言い方を変えれば、誰もが思いつかない非常に斬新な発想をされる監督さんだ。今回のケースでいえば2016年終盤、やはり突如として先発から抑えに回ってきた吉川光夫のパターンと似ている。

ただ、あのときは守護神を担っていたマーティンが故障し、他に適任者が見つからず‥‥という“突貫工事的”な意味合いも強かった。今年は、そういったわけではない。本来その位置にいたトンキンは若干安定性には乏しかったものの、及第点といえる内容。そこに先発でなかなか結果を残せていなかった、有原航平を持ってきたのである。

 

投球の幅を広げるための「経験」であったり、リフレッシュの機会を与える等々の、有原自身のことを考えるのであれば、別にロングリリーフを含む中継ぎでもいいのに、いきなり勝敗に直結する守護神の役割‥‥。もちろん、このクローザーというポジションを栗山監督も“軽視”しているわけではないだろうし、適正とか、それなりに意図はあってのことだと思う。

 

 

スマホケース 手帳型 ベルトなし honor9 ケース 8218-C. 有原 航平_背景タイプC HONOR9 ケース 手帳 [HUAWEI honor9] ファーウェイ オーナーナイン 日ハム 日本ハムファイターズ 北海道日本ハムファイターズ グッズ

(C)amazon

 

 

私も【守護神・有原】は面白いと思ったが、リリーフ転向後の3試合‥‥2セーブを記録しながらも、常にランナーを背負い、危ない場面も何度か見られた。

一般的にクローザーは(狙って)三振が奪える投手が理想とされる。状況によっては、バットに当てさせてはいけないケースも、抑え投手にはあるからだ。ところがこの有原、150キロ超えのスピードボールがありながら、決してバッタバッタと三振を取るピッチャーでもない。

昨シーズンの投球回数169に対し、奪った三振は88。奪三振率にすると4.68にしかならない。専属の先発投手であったにしても、これはかなり低い数字だ。‥参考までに昨シーズン、すべて先発で6勝をあげた加藤貴之の三振奪取率が7.43。チームでは有原に次ぐ7勝をあげた高梨裕稔が、同7.69である。

 

むろん、抑えになれば投球のパターンが変わり、三振を“狙って”奪える投手に変身することも考えられなくはない。抑えに回された、現役晩年の槇原寛己(巨人)がそうだったように思う。

ただ、有原の場合はどうだろう‥‥件の速球を活かすボールが、今までの彼にはなかったのではないか。十八番の「カットボール」はどちらというと“先発向き”の変化球。ボールを動かし、バットに当てさせることで、結果的に省エネ投球にも繋がった。

以外の球種でいうと、あとはフォークボール‥。が、肩への負担やらスタミナ面を考慮してなのか、試合中、彼はそれほど多投しているふうでもない。あくまで「速球+カットボール」で押し切るというのが、先発時代の有原のスタイルだった。

 

仮に抑え定着となるなら、“決め球”は欲しい。何も三振を取ることだけがクローザーの仕事ではないし、前前任の武田久も、打たせて取るタイプのピッチャーではあったが、彼には「スライダー」という、絶対的な球種、決め球を持ち合わせていた。有原にもこれが欲しい。

 

反面、1イニングを全力で投げ込む、打者を力でねじ伏せられることも可能な、抑えの有原というのも確かに魅力ではある。あるいは短いイニングなら、フォークを最大の武器として活路を見出すのもアリだろう。

キャッチャーのサインに首を振るシーンも多々見られ、打たれれば感情を剥き出しにしてしまう‥。寡黙なイメージとは異なり、彼のプライドの高さは相当と見る。できれば抑えを務める投手には冷静さも持ち合わせていてほしいと思うが、現時点では短期か長期から分からない、この配置転換によって有原が新境地を拓くのか。起用法とあわせ、今後の背番号「16」に要注目だ。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ