センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

お寿司とレアード

4月15日の千葉ロッテ戦で打ってから、2週間以上‥‥ナリを潜めていたレアードが、ここにきて再び量産態勢に入った。この間、打率はみるみる急降下し、一時は2割1分台まで下がった。‥まぁ“いつもの”感じになりつつあったのだが、今年は、チトちがう。

 

新幹線カラーのユニフォームに身を包む「WE LOVE HOKKAIDOシリーズ」が開幕してからは2試合で3本塁打(4安打中)、4打点の荒稼ぎ。完全に昨年好調だった頃の姿に戻っている。こんな男が下位打線にいるのだから、まったくもって相手投手もたまったもんじゃないだろう。しかしながら、またも救援陣が乱れ、二日連続して、ヒーローになり損ねてしまった。

 

 

‥ファイターズは本当に良い外国人を連れてきたと、つくづく思う。

左打者が多い打線にあって、右打ちの強打者。レアードの存在が打線にアクセントを効かしている。また、彼は「守れる」点も非常に大きい。

 

小谷野の流失でポッカリと空いた三塁の穴を埋めるどころか、補って余りある守備力だ。‥正直、ファイターズ晩年での小谷野のひどい守備を見てきたから余計である。

あのボテボテのゴロを素手でつかみ、そのまま矢のような送球を一塁に送る強肩ぶりには、毎度ホレボレさせられる。日本人には、なかなか真似できぬ芸当だ。

メジャー仕込みのプレーを魅せてくれるから、多少打てなくたって、目を瞑るのだが、今期は打つ方でも「キング」を獲れそうな勢い‥‥。彼ほど、攻守にわたって貢献してくれている外国人を私が目にするのは、来日一年目のリック・シュー(一塁手)以来であろうか。

 

 

メジャー帰りの新庄剛志が入団会見の際、北海道に来て最初に食べたものとして『寿司』をあげたのを憶えている。北海道といえば、本場の海の幸が味わえるお寿司。外国人のレアードがハマってしまうのも、無理はない。

 

初めて北の大地に降り立った際、筆者は予算を心配して、そこいらにあるような回転寿司屋に行ってしまった。それを今でも悔いている。なぜなら「感動」することができなかったから。初めての‥最初のという「インパクト」こそが肝心だったのだ。

 

その後、レアードが足しげく通う空海さんにも行った記憶はあるが、おぼろげである。最初からできるだけ有名店に足を運び、彼のように炙りトロを食して、猛烈に感動していたら、私の「寿司観」は劇的に変わっていたのではないかと、時折、後悔をしてしまうのだ。

 

ホームランを打ったあとのレアードの寿司ポーズと、白井サンと「寿司ホームランサイン」をみるたび甦る、若干ほろ苦い、お寿司の思い出....