打線は水もの‥‥昨日、わたくしそう申しました。
が！ 蓋をあけてみれば、2試合連続二桁得点‥‥
キタ～～～！！
こんなんなるんだったら、行っときゃ良かったなという、また違った意味での後悔（笑）。前日連発の大田泰示に続き、今度は矢野謙次が文京区の中心で「ファイターズ愛」をさけぶ‥。故郷に帰った元Ｇ戦士たちが躍動している。
昨季からの代打成功率の低さを、ここで幾度か指摘していた私であるが、矢野には誰にも負けない愛があった（笑）。古巣・巨人との交流戦で彼の名がコールされたとき、涙ぐんでいるＧファンの姿をテレビ越しに拝見したことがあったけれど、その涙の理由（ワケ）が、ようやく解った気がする‥‥
オモロイ！
出場時間が限られているから、お立ち台にあがる機会も、近年はほとんどない。しかし、一たびその場にあがれば、観衆を魅了するマイクパフォーマンス。かつての岩本勉、独りよがりな『毎度！』なんかではない。決め台詞が『ファイターズ最高！』なのである。
これだけファイターズ愛に満ちあふれた選手が、今までいただろうか。移籍して3年、主戦場となる舞台は、東京から北の大地へ‥。一般社会に置き換えたなら“左遷”の感もあった。なのに、何のてらいもなく絶叫する今年37歳になる男に、私は薄っすら感動をおぼえた。‥今回は、あえて言わせてもらおう。
矢野謙次、サイコ～！！
こういうのを「手のひら返し」というのだな（笑）。まぁ何とでも言ってくれ。私はファイターズが試合に勝ってくれれば、それでいい。
しかしながら、観衆の数には驚いた。東京ドームに、なんと45000人以上もの人を集めた。チームは下位に低迷し、特別なイベントもなかったはずだが、日本シリーズなみの観客動員‥。20年前なら、56000人で水増しされていたにちがいない（笑）
不人気時代の名残で観客の数は、大体いつもチェックしているのだけれど、ここまでの動員数は、ちょっと記憶にない。ひょっとしたら、記録なのではないか。
お客様が第一、今時の子が多い売店や売り子からも敬遠され（？）ドーム内では、まさに最下級戦士であった“シミズオ〇ト”のバイトもビックリなこの数字。一応、筆者もＯＢである。
ペプシコーラの売り子がかわいかった。お客様の誘導・案内、ときにクレーム対応‥。乾ききったシミズバイトの心に、潤いを与えてくれた彼女。通りすがりに『ご苦労様です』の声をかけてくれるのは、貴女だけだった。あのペプシガールは今、どうされているのだろうか‥。
話が脱線しかけた。数字を見て驚いたのは、観客の数だけではない。13日夜の時点での、近藤健介の出塁率の高さ！私は目を疑った。リーグダントツの.562である。いくら開幕から1カ月半しか経過していないとはいえ、この数字はエグすぎる。歴代最高出塁率を記録した1986年の落合博満とて、.487。
打撃はずっと好調を維持し、同日現在、出塁率をグッと押し上げる四死球の数「34」というのも、この時期にしては、かなり多い方なのではないか。たしかに春先は近藤が歩かせられるケースも目立った。主軸が調子を取り戻し、勝負してくる場面も増えてくるであろう今後、どこまでその高い率をキープできるか。近藤のバットに注目したい。
