センテンス・オータム

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世にも奇妙な話.2018 【徹底検証「自殺」悲願?】

先日、部屋の整理をしていると、こんな懐かしい書物を発見した。

鶴見済完全自殺マニュアル......

 

 

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 完全自殺マニュアル

 

 

久々に読み返していたら、具合が悪くなった。この本、さすがにガチすぎる(笑)。でも学術的にはかなり面白いから、ページをめくる手が止まらない。

あらためて内容を語るまでもないけれど、あらゆる自殺の仕方を教示した本。いわば自殺の教科書。‥読んだついでに、もし、自殺をするならどの方法が一番良いのだろうかと、真剣に考えてみた。ポピュラーなのが【首吊り】だろうが、私はこの方法についてはとても抵抗がある。それの理由については後述。

 

あれこれ悩んだ結果(筆者に死ぬ気はない。念のため)、【樹海】という方法に落ち着いた。なんとなく“痛く”はなさそうなのと、道に迷って死ぬなんて、いかにも私らしく(笑)場合によっては誰にも発見されずに済む点がいい。弱点は、当然すぐには死ねないのと、夜間の沈黙と闇の恐怖‥‥。想像しただけで怖そうだ。これと並行して、少し羽を伸ばせれば【雪山凍死】という方法もあるらしい。

 

首吊りは、まず「直前」が怖い。これを言ったら何だって一緒なのだが、ロープを首にかけて台の上に立つ、そのとき‥‥チキンな私は正気ではいられない気がする。いくら“一瞬で”済むとはいえ、もう人生から完全に逃げ出したくなったのだとしても、あの恐怖感は耐え難い。ある種の覚悟を持って臨むはずの死刑囚ですら、縄をかける直前になって暴れだしたという話を、何度か訊いたことがある。

それと、本書でも散々示唆している、万が一“失敗”した際のリスク‥。とりわけダメージの大きい脳に致命傷を負って生きるのは、絶対に避けたい。人はそのリスク回避と恐怖感から逃れるため、昨年の座間市で発生したような「嘱託殺人」が起きてしまったとも考えられる。

 

 

 ここにも「トラウマ」となった一冊が......

risingham.hatenadiary.com

 

 

別に隠すことではないから書くが、筆者の親族がひとり、自死している。本書でいう【手首・頸動脈切り】からの【首吊り】。‥前者が未遂に終わったため、あらためて後者の方法をとったという感じ。いわば一度“生き延びた”身であったにも拘わらず、死の道を選択をしたのは、最初の未遂が大きかったように思う。

人の不幸は何とかでないけれど、やはりウワサは必ずといっていいほど各所へ漏れ伝わってしまう。自死失敗によって迷惑をかけてしまった、後ろめたさと恥ずかしさ‥周囲からはいっそう好奇な視線にさらされ、それが当該人物を追いつめてしまったのではないかと、私はみている。どうせやるなら、絶対に一度で決めたほうがいい。それが何より当人のため.......

 

 

話題はガラリと変わるが「世紀末の詩」というドラマを観て以降、コミカルな山崎努氏が好き。‥というかコミカルな氏しか、筆者は存じていないのだけれども。自殺の模様を、まさにコミカルに描いたとしか言いようがない「世にも奇妙な物語」内、山崎努主演の【自殺悲願】はご存知だろうか。

 

 

世にも奇妙な物語 DVDの特別編1

 

 

簡単にいうと様々な方法で自殺を試みるのだけれど、それがことごとく失敗に終わってしまい‥‥といった話。山崎氏演じる劇中の作家は、作家なのに【完全自殺マニュアル】に目を通さなかったのだろうか(笑)。惜しい‥実に惜しい。ではその内訳を順不同で、ひとつひとつ見ていくことにする。

 

王道【首吊り】は、ロープが途中で外れてしまう。いわば“お約束なオチ”。【ガス中毒】が、町内のガスの供給がたまたま止まっていたという、ありえないオチ。‥‥これは一昔前のやり方らしいが、現代なら練炭を用いるパターンが多いと思う。でも練炭って、意外と面倒くさそうな印象。車も用意する必要があるのだろうし、目貼りだったり、いろいろ手間暇かかりそう。それに、けっこう車から身元が特定されやすいのでは?(まぁ死んでしまったらそんなこと気にする必要もないが)

 

ドラマでは【樹海】にもチャレンジしていた。この辺はハッキリとしなかったが、森の中をさまよった挙句、なんとか生還していた。どうやって生還できたのかが、気になるところ。いちばん確実だったはずの【飛び降り】は、これもまた偶然にビル火災が起きていたとかで失敗。

なにをやっても、決して死ぬことができない男‥。文字どおり“死に急ぐ”様は悲哀に満ちたどころか、滑稽にさえ映る。これぞ名優・山崎努の真骨頂.......

 

 

結論からいうと、男は無事に逝くことができたのだけれども、その顛末はあまりにあっけなかった。本の「頸動脈---突き刺して、引く」の項で触れているパターンと少し似ている。‥人間、死ぬときは案外そんなものなのかもしれない。

 

 また【飛び込み】の項にある「旅する死体」の話などはリアルにおそろしく、奇妙作品なんかにも登場しそう。「世にも」と自殺といえば、他に【不定期バスの客】が有名か。雑誌の企画で知り合った自殺者たちと、バスジャック犯・中居正広の“格闘”は見ものだった 《了》

 

 

risingham.hatenadiary.com

  

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