たとえば、下の記事なんか埼玉“あるある”。
家賃が安い、はまだいいけれど、都心へのアクセスも良いし♪とか、そうした端から東京の「格下的」な発想は、まごうことなき事実だとしても、あまりしてほしくない(職場事情なら別)。
彼も「埼玉愛」を持ちあわせているのなら、もっとこう、具体的な形で提示してほしい。埼玉の魅力は、家賃の安さ云々といった利便性以外にもあるのだ。埼玉を愛する県人方は、それをきちんと発信しなくてはならない――
27日放送のNTV系【今夜くらべてみました】内、「ガツガツしてる埼玉女子が狭くてダサい序列バトル」。‥タイトルはいささか腑に落ちないが、その心意気は買ってあげたい企画だった。
埼玉出身のゲストが故郷のすばらしさを、みな自分なりに、一生懸命訴えていた。しかし、このようなバラエティー番組に出てくるゲストは、たかが知れていて(笑)、若槻千夏‥‥岡井千聖‥‥藤田ニコルらといった面々。
「埼玉愛」は、たしかに伝わってきたし、県人の私には言わんとすることも解るのだけど、いかんせん語彙が不足気味。あれでは視聴者にも十分に伝わりきらなかっただろう。さらなる“ディスり”を煽った、制作サイドの悪意ある人選(笑)
おかげで、醜態をさらしてしまった。彼女たちを観てて、よく解っただろう。埼玉という狭い括りの中で『どちらの街の方が拓けているか?』そんな不毛な争いをしたがるのも、県人あるある。‥‥たしかにダサい。が、これを県人の私が言うのだからいいのであって、他県人が同じ言葉を口にすると、おそらくキレる(笑)。埼玉県人にだって、そこそこのプライドはある。
参考までに、同番組で「所沢出身」とされていた岡井。大ぼらを吹いていると、出演者には“まともに”取り合ってもらえなかったが、現在の所沢駅が大改装中なのは確かで、200億円以上費やした新駅ビルが来年完成予定。着々と進化を遂げているのは、まちがいない。
‥いちおう、県人の名誉のために記しておくが、竹内結子や菅野美穂といった大女優も輩出している。決しておバカタレント?ばかりではないので、了承のほど......
◇うさぎの酒井法子
同日、テレビ東京で放映された【THEカラオケバトルSP】に酒井法子が登場。名曲【碧いうさぎ】を11年ぶりにテレビの前で披露した――
カラオケ番組なのに、手話付き。手話は誰に求められたわけでもなかったが、自身の曲を情感たっぷりに唄いあげたノリピーは無事、高得点をマークした。
共演者は、もちろん「あのこと」について触れていない。しかし、ピー嬢自ら久々となった地上波出演の喜びを口にしていた。気持ちにも、多少は余裕が出てきたのだろうか。
テレビで見かけなくとも、ピー嬢にかんする情報は、けっこう入ってきていた。高額ディナーショーのこと‥‥不動産トラブルに巻き込まれていたこと‥‥海外SNSで炎上騒ぎがあったこと‥‥。そのほとんどがネガティブな切り口だった。
思いやりに満ちた優しい女性の役が多くあてがわれた、女優全盛時代。なかでも、とりわけ印象に残ったのが、問題シーンの多さから、それこそ今では地上波で絶対に放送できない【聖者の行進】という作品。知的障害をかかえる男女数人に、音楽を愉しさを教える“モモちゃん先生”役だ。
あの顔で、そんな役をされたら堪らない。彼女を好きになるなというのが無理な話。‥‥人を欺く、それが仕事の女優俳優とは、つくづく罪深い。
血の繋がらない兄を一途に思い続けた【ひとつ屋根の下】では、ピー嬢にこう言わせている。
『うさぎって寂しいと死んじゃうんだから』
一度、地底まで堕ちてしまったウサギの完全復活なるか――